2011年来日公演情報 : N響大阪公演と軽井沢公演決定

これでほぼ最終決定のようですが、来日公演予定がいくつか追加されています。
赤字が追加発表されたものです。

10月 6日 NHKホール(東京・渋谷) NHK音楽祭2001 N響と共演 
10月 7日 NHK大阪ホール N響と共演
10月 8日 軽井沢大賀ホール(ショパン国際フェスティバル・イン・ジャパン) 
10月 9日-12日 リスト生誕200年記念国際交流演奏会
10月15日 大東楽器(大阪・枚方) マスタークラス
10月16日 松江プラバホール
10月18日 浜離宮朝日ホール 共演:シマノフスキー弦楽四重奏団
10月19日 宇都宮グランドホテル
10月21日 浜離宮朝日ホール
10月23日 神戸新聞 松方ホール(神戸)

10月7日の大阪のN響は東京と同じプログラムでモーツァルトの21番です。
大阪のNHKホールのほうが音響がよければそっちに行きたいですな。金曜日だし。
10月8日の軽井沢は昨年の神公演の思い出もあり、絶対行きたいです! この日がショパン&リストプログラムです。
10月9-12日のリスト生誕200年記念国際交流演奏会は京都で行われます。これは去年はショパンで行われており、こんな感じです。清水寺とかで演奏会もあってなかなか面白そうです。
そして10月19日は毎度おなじみ宇都宮グランドホテルです。

<リスト・プログラム 予定>
第1部
リストへのオマージュ 即興 
エレジー 第1番 S196   
エレジー 第2番 S197   
プロシアのルイ=フェルディナント公のモティーフによるエレジー S168/R75
ハンガリアン ラプソディー(狂詩曲) 第3番 変ロ長調
ハンガリアン ラプソディー(狂詩曲) 第7番 二短調  
ショパン/リスト  6つのポーランドの歌 作品74 S480
第2部
ヘンデル/リスト ジングシュピール”アルミーラ”によるサラバンドとシャコンヌ
愛の夢 (3つの夜奏曲) 第3番 変イ長調 S541/R211   
ピアノ協奏曲 第2番 (独奏版 カツァリス編曲)

<ショパン&リスト プログラム 予定>
第1部 <ショパン>
6つのマズルカ
– OP. 33, 1 嬰ト短調
– OP. 30,2 ロ短調
– OP. 24,1 ト短調    
– OP. 24,2  ハ長調   
– OP. 42A   イ短調      
– OP. 63,3 嬰ハ短調 
2つのノクターン
– OP. 9,1   変ロ短調   
– OP. 48,2   嬰へ短調  
4つのワルツ
– N°17 in イ短調    
– N°15 in ホ長調    
– N°9, OP.69 N°1 変イ長調 別れの歌 
– N°10, OP. 69 N°2  ロ短調     
ショパン/リスト  6つのポーランドの歌 作品74 S480
第2部 <リスト>
ヘンデル/リスト ジングシュピール”アルミーラ”によるサラバンドとシャコンヌ
愛の夢 (3つの夜奏曲) 第3番 変イ長調 S541/R211   
ピアノ協奏曲 第2番 (独奏版 カツァリス編曲)
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カツァリス最新のドイツ語のインタービュー記事紹介

オフィシャルに載ってるとは知らなかったのですが、私は筆者がツイートしているので見つけました。最新のインタビュー記事です。オリジナルがドイツ語なのでちょっと正確さにかけますが、なかなかおもしろいことが書いてるので簡単に紹介します。

筆者との最初のカツァリスとの出会いなどが語られた後で、食べているディナーの話などが続き、まずは昔話から。

・ 1965年年前後、13、4才のときに両親が1時間レコーディングスタジオを貸し切ってくれて、モーツァルトのトルコ行進曲、シューマンのアベッグ変奏曲などを録音したのが最初のプライベートレコーディングだった。

・ 最初のコンサート出演は1966年の5月にパリでハンガリー幻想曲を弾いて。(これはシフラの思い出を語るときによく出てくる話)

・ レコードデビューは1972年だった。ブリュッセルで開催されていたエリザベートコンクールの最中に、David Livelyと二人がDeccaから秘密裏にコンタクトされ、サインした。Deccaは二人がファイナリストに残ることを期待したうえだったらしい。コンクールのあとにモーツァルトとリストのロ短調ソナタを4時間半かけけてレコーディングした。
(管理人注:これで疑問がはっきりしました。これまでこのアルバムはコンクールのライブといわれていたのですが、まったくライブ感がなく不思議に思っていたので・・・)

・ その後、EMI、テルデックと24年間にわたってレコーディングを続けてきて。テルデックを去ったわけは、カツァリスが望むコンチェルトのレコーディングをさせてくれなかったからとのこと。23枚のアルバムをテルデックでは作ったが、オケとの共演はメンデルスゾーンのコンチェルトの1枚だけだったので。(管理人注:ちょっとよくわからないのだが、ほかにインバルとのブラームス2番やバッハのコンチェルトもあったが・・・?)

・ そのあとソニークラシカルに移籍して、ショパンソナタ3曲とモーツァルティアーナを録音したもののソニーとの契約は1999年までしか続かなかった。そのころ音楽協会は不況にはいってきており、ソニーはたとえばワグネリアーナなどのマイナーなレパートリーに興味をしめすカツァリスを不便に思っていたとのこと。

・ ある日ソニーのディレクターの事務所に行くと、ショパンの全曲レコーディングの契約を破棄してくれと依頼された。理由は、CBS時代から25年間独占契約を結んでいるマレイ・ペライアがショパンをレコーディングしたいそうで、そちらのほうを優先したいから。カツァリスはペライアがノクターンをやるかどうか5年間待ちたいといったが、ソニーの結論は変わらなかった。

・ それがきっかけですべて自分のレコードレーベルPIANO21を2001年に設立。

そのあと、このレコードレーベルを自前で持つというのがどれほど大変か、美人アシスタンとのフランソワーズのいろんな業務の話が続く。

・ 売上などをフランスの音協みたいなところに報告したり、デジタルIDをトラックごとに申請したり、著作権協会に申請したり。。。例の日本でやったフランス音楽メドレーのCD化も1曲だけ著作権者の許可が下りなかったから発売できなかった!
と嘆くことしきり。(管理人注:ちょうど去年の来日時にも同じことを話していたな)

・ またフランソワーズは寄付金を募っている。PIANO21では1枚のリリースに10,000ユーロ集めている。これまでに世界各国のパトロンから、450,000ユーロを集めた。(管理人注:結構誤解している人も多いが、このPIANO21事業は大赤字で彼はその赤字を埋めるためにコンサートをやっているような状態。いつも会計は火の車です)

・ 大きな野望がある。2015年彼のレコードデビュー50年を記念して、これまでのすべての音源を未発売のものも含めてボックスCD化120-130枚組にして売り出したい。これがもし実現したら、一人のアーティストの全集としては103枚組のヤッシャ・ハイフェッツのものを抜く記録。メジャーレーベルからの許可を受けなければいけないので大変そうだが、「やるしかない」の気合でやりたい。99ユーロのバーゲン価格で売ったらいいとアドバイスされている。(管理人注:実現したらすごいことですが、あまりにも途方もないプランですな・・・)

・ カツァリスはどこでどんな演奏をいつやったか、よかったかどうか、すべて覚えていて、たとえば、ベルリンフィルのメンバーとのシューベルトのますや、ドホナーニ指揮クリーブランドとのブラームス2番、フェルドキルヒでのシューベルトの夕べなどは録音として持っている。こういうライブは音質は二の次。

・ PIANO21からはもうすぐ1973年にレコーディングしたリストのロ短調ソナタをリリースする予定。

・ カツァリスはコレクターがもっている隠し撮りのプライベートレコーディングも探し出してリリースしている。ある知人の仲介でシュトゥットガルトのコレクターから入手した音源をフレンチミュージックVol.2に収録した。(管理人注:知人というのはどうもオイラのことね・・・。この件はいろいろあるのでノーコメント。。。)

そのあと、レコーディングスタッフの話になり、Kohei-sanのことなど紹介し絶賛。

・でも、1980年代は10000枚売れてたCDが、最近では2000枚しか売れない・・・。

最後はレコーディングとコンサートの違いなどを述べて終了。
やはりドイツ語だと、半分くらいしかわかりませんね。脳内補足しましたが、なかなか面白い内容でした。
まあでもPIANO21でのリリース予定の話は、何年も「出る出る」といって出ないことがほとんどですから。。。
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ディスコグラフィーコーナー更新しました(PIANO21からリリースの4枚の情報追加)

ずっと昨年から本サイトのディスコグラフィーコーナーを更新していなかったのでようやく更新しました。
以下4枚の情報です。

ショパンピアノ協奏曲第2番 4バージョン
アーカイブスシリーズ シューマンVol.2
ライブイン上海2007 DVD
モーツァルト協奏曲シリーズVol.7(27番、5番、ロンド)

ディスコグラフィーへの直リンクはこちら
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カツァリスからのメッセージその2「地震も放射能も怖くない」

昨日ツイートしましたが、またカツァリスからメッセージが来ました。
マジ、泣けます。ザルツブルク・モーツァルテウム管みたいに韓国公演ですらキャンセルする状況だというのに・・・。

「みんなキャンセルしてることが理解できない。もし自分が日本にいたら絶対キャンセルなんかしない。もし皆が望むなら4月でも5月でも6月でも日本に飛んでって無料のチャリティコンサートやる。自分は地震も放射能も怖くない」
I disagree with all these cancellations. If I was in Japan now I would not cancel the concerts. If you want I fly to Japan in April or May or June and I play charity concerts without fee: I am not afraid of earthquakes or radio-activity.

本当に来月くらいにチャリティーコンサートに来てくれたらなあ。。。
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2011年来日公演情報:曲目決定! メインはなんと「リストピアノ協奏曲第2番ソロバージョン」!?

プログラム決定しました!
なんとメインは、昨年の「楽団ひとり」の第二弾!でリストピアノ協奏曲第2番のソロバージョン!! おそらく2台のピアノ編曲から自分で1台用にするのでしょう・・・。
とりあえず暫定日程から。

10月 6日 NHKホール(東京・渋谷) NHK音楽祭2001  
10月 9日-12日 リスト生誕200年記念国際交流演奏会
10月15日 大東楽器(大阪・枚方) マスタークラス
10月16日 松江プラバホール
10月18日 浜離宮朝日ホール 共演:シマノフスキー弦楽四重奏団
10月21日 浜離宮朝日ホール
10月23日 神戸新聞 松方ホール(神戸)

<リスト・プログラム 予定>
第1部
リストへのオマージュ 即興 
エレジー 第1番 S196   
エレジー 第2番 S197   
プロシアのルイ=フェルディナント公のモティーフによるエレジー S168/R75
ハンガリアン ラプソディー(狂詩曲) 第3番 変ロ長調
ハンガリアン ラプソディー(狂詩曲) 第7番 二短調  
ショパン/リスト  6つのポーランドの歌 作品74 S480
第2部
ヘンデル/リスト ジングシュピール”アルミーラ”によるサラバンドとシャコンヌ
愛の夢 (3つの夜奏曲) 第3番 変イ長調 S541/R211   
ピアノ協奏曲 第2番 (独奏版 カツァリス編曲)

<ショパン&リスト プログラム 予定>
第1部 <ショパン>
6つのマズルカ
– OP. 33, 1 嬰ト短調
– OP. 30,2 ロ短調
– OP. 24,1 ト短調    
– OP. 24,2  ハ長調   
– OP. 42A   イ短調      
– OP. 63,3 嬰ハ短調 
2つのノクターン
– OP. 9,1   変ロ短調   
– OP. 48,2   嬰へ短調  
4つのワルツ
– N°17 in イ短調    
– N°15 in ホ長調    
– N°9, OP.69 N°1 変イ長調 別れの歌 
– N°10, OP. 69 N°2  ロ短調     
ショパン/リスト  6つのポーランドの歌 作品74 S480
第2部 <リスト>
ヘンデル/リスト ジングシュピール”アルミーラ”によるサラバンドとシャコンヌ
愛の夢 (3つの夜奏曲) 第3番 変イ長調 S541/R211   
ピアノ協奏曲 第2番 (独奏版 カツァリス編曲)

今年もやりますなー。後日補足します。
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カツァリスから日本のファンにメッセージが来ました!

地震直後から日本を心配してくれてたカツァリスが日本のファンに向けてメッセージを送ってきてくれました。
やはりこのように気にしてくれていると勇気づけられます。きっと10月には来日して素晴らしい演奏を聴かせてくれるはずです!
本当にはやく日本人全員が音楽を普通に聞けるようになりますように!

日本のファンの皆様へ

私の思いと心は常に皆様と共にあります。
ここパリにいる全員もまた日本の皆様の安全と健康についてとても気にかけています。
私は、日本の皆様、素晴らしい日本という国ならばきっと復興を成し遂げると信じています!
どうぞ前向きに自信を持ってください!
私は常に皆様と共に!

Love,
シプリアン・カツァリス
Cyprien Katsaris

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2011年来日公演情報:NHK音楽祭2011 17年ぶりのN響との共演!

先にツイートしましたが、なんとびっくり、NHK音楽祭2011に出演決定です。

日時 2011年10月6日(木)
開場 18:00 プレトーク-18:30 開演-19:00
会場 NHKホール

NHK交響楽団
ネヴィル・マリナー(指揮)
シプリアン・カツァリス(ピアノ)

■曲目
モーツァルト/交響曲第32番 ト長調 K.318
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
ブラームス/交響曲第1番 ハ短調 作品68

入場料
SS席¥10,000 S席¥8,000 A席¥6,000
B席¥5,000 C席¥3,000  D席¥2,000

チケット発売日などは、リンク先をご覧ください。
http://www.nhk-p.co.jp/concert/20111006_124110.html

さて、本当に驚きでしたが、久々に我等がカツァリスが表舞台復帰!みたいな感じですね。
そう思ってしまうのが、ちょっと悲しいですが。。。

N響との共演は初来日の1985年にシューベルトリストのさすらい人とハンガリー幻想曲をやって鮮烈デビューを果たし、その後、88年にシューマン、94年にモーツァルト12番と定期的に共演しています。今回はモーツァルトの21番ということでこれは日本初披露ですので楽しみですね。

そうそう、カデンツァはどうするんでしょう。PIANO21で進行中のモーツァルトコンチェルト全曲集のVol.4に21番が収録されていますが、そこでは第1楽章、第3楽章とも自作のカデンツァを披露しており、本編ではモーツァルト風で、ボーナストラックではフリースタイルでと、2パターンあります。N響との本番では、どのようにするのでしょうか。最近の即興演奏の凝りようからいえば、フィガロとか魔笛とかのフレーズを散りばめた即興カデンツァにしたりするのも意外にありえるかも。聴衆が口あんぐりになるくらいまで無茶やってほしいな。

その辺はもしかしたら、当日18:30から予定されているプレトークなんかで語られるかも。(このプレトークって演奏者の?)

そんなわけで招聘元レガーレさん、ほんとにGJです。ありがとさんです!
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You Tube 情報:マーラー「少年の魔法の角笛」カツァリス伴奏

新しい映像がYou Tubeにアップされてます。
これが昨年ポーランドで放送されていたのは知ってたのですが、いかんせん見る手段がないので困ってたものでした。

マーラー歌曲「少年の魔法の角笛」から「ラインの伝説」

同じくマーラー歌曲「少年の魔法の角笛」から「トランペットが美しく鳴り響くところ」

アルト独唱はポーランド人のEwa Podleś。度々カツァリスとは共演しています。
このコンサートは1999年5月8日にポーランドのLancutというところで行われたもので、当日は「大地の歌」も演奏されているはずですが、残念ながら放送はされなかったみたいです。
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2011年来日公演情報:松江公演

2011年秋の来日公演の一発目の情報が入ってきました。
なんと松江公演です・・・。

10月16日(日)15:00開演
松江プラバホール
(なおこのコンサートだけのチケットは8月14日発売です)
http://www.web-sanin.co.jp/matsue/plover/hall/event/on2011/on2011.html

案の定プログラムは発表されていません。。。さて本当にどうなるのでしょうか?
まさか例のリストをそのままというわけにはいかないとは思うのですが。
またはもう一人のアニバーサリーイヤーの作曲家の作品を声楽つきでとか?
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PIANO21新譜情報:ライブイン上海2007 ラテンアメリカプロ

本人の予告通り、2007年の上海ライブのDVDが出ましたが、いやはやなんとも(笑)
このDVDのおすすめポイントは、とにかく本人のナレーションによる曲目解説なんです!

live in Shanghai 2007 DVD

収録:2007年10月2日上海

演奏曲目:

1st Part
パブロ・チャベス・アギラール(ペルー): 6つのインカの前奏曲より1,2,3,4番
アグスティン・バリオス=マンゴレ(パラグアイ): 悲しみのショーロ(K.ペンソン編曲)
ヴィラ=ロボス(ブラジル):ブラジル風バッハ 第4番より「コラール」、「アリア」、ショーロス第5番「ブラジルの魂」
エルネスト・ナザレ:オデオン、情熱的なくちづけ、7日9日(独立記念日)、がんばれカヴァキーニョ

2nd Part
イグナチオ・セルヴァンテス(キューバ):ソレダート(孤独)、さよならキューバ
ジナステラ(アルゼンチン):アルゼンチン舞曲集op.2-2 メランコリックな娘の踊り
ピアソラ(アルゼンチン):ラ・ミスマ・ペナ、アイ短調のミロンガ、グアルディア・ヌエバ、バチンの少年、天使のミロンガ
ヘラルド・ロドリゲス(ウルグアイ):ラ・クンパルシータ(カツァリス編)
エルネスト・エロルドゥイ(メキシコ): 熱帯
アルベルト・フラチェッバ:ダンツァ・クリオーヤ
マニュエル・M・ポンス:第一番間奏曲
R.M.カンポス:ピアノのためのメキシコ民謡から6曲
ホセ・アントニオ・ゴメス:変奏曲(カツァリス編)
(アンコール)
シューマン:アラベスク
ショパン:ワルツNo.7

曲目については2008年の来日公演でも半分以上披露されているものだし、なによりDVDではカツァリスが解説しているのでそちらを聞いてもらうとして省きます(笑)

このDVD、不思議な構成となっていまして、まず最初に言語を選ぶ画面が出てきます。
(しかし、この顔おもろい・・・)
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日本語は韓国語とともに選べるようになっています。一番上は英語、フランス語、中国語ですが、これは舞台上でのナレーションそのままです。英語に続いてフランス語をカツァリスがしゃべり、続いて中国語の通訳が入るというものです。
その他の言語を選んだ場合、舞台上のナレーション中に、カツァリスがそれぞれの言語でナレーションをかぶせます。ただし韓国語だけはカツァリスではありません。日本語を含めてそのほかの言語はすべてカツァリス自身のナレーションです。

このカツァリスの日本語ナレーション、はっきりいってすごい!! ただ曲の解説を棒読みしているようなものでなく、もう活弁士のように、おちょくるように語ったり、唸ったり、大活躍! ほとんど完璧に日本語も聞き取れるし、ほんとにこの人耳がいいんだろうなと感心。(たまに日本語わかってるんじゃないかと思うことも多いし)

こんな調子なので、演奏のことを言っても仕方ないが、やはり一番の聞きどころは、有名なロドリゲスのラ・クンパルシータですかね。この曲、2008年の来日公演でも演奏予定でしたが、本人いわく「難しいから」演奏されなかった曲ですが、好き勝手やってくれてます。(本人のフリー編曲なのに難しすぎて弾きたくないというのもどうかと思うが(笑))この曲はこの上海とフズムくらいでしか弾いてないと思いますので貴重!

そんなわけで、なかなか面白いDVDなのですが、案の定、画質、音質は前に発売された2005年上海ライブと大差なく、TV収録の延長。とくに音質は音に広がりがなく、ちょっとストレスたまるのですが、まあ良しとしましょう。

さて、いつものように日本に入ってくるのはまったく未定です。すぐに手に入れたい方は、下記のドイツの通販サイトでどうぞ。ここは英語が使えますのでオーダー方法は難しくありません。ただし、高いです。今回は、送料込で39ユーロかかりました。他のFNACやアマゾンでもまだ取扱いはありません。

>http://www.jpc.de/jpcng/classic/detail/-/art/Cyprien-Katsaris-Shanghai/hnum/4969762
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