アーカイブ: 2013年12月

PIANO21新譜情報:1972年エリザベートコンクールライヴ

前々から、情報はありましたが、とうとう出ます。

カツァリスの実質的なデビュー盤でDGから発売されていた1972年エリザベートコンクールの本選ライブの復刻CD化です。オリジナルのLPはとっくに廃盤で、中古市場ではなかなかのプレミアが付いていました。

PIANO21_Rachmaninov.jpg

《カツァリスアーカイヴスVol.14》
エリザベート王妃国際音楽コンクールライヴ1972年

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
ショパン:ポロネーズ第5番
ルデュック:ピアノ協奏曲Op.31

シプリアン・カツァリス
ルネ・デフォセ指揮ベルギー国立管弦楽団

1972年5月31日 ブリュッセルライヴ

LPでは、ラフマニノフのコンチェルトだけの収録でしたが、今回は、ショパンのポロネーズとルデュックという人の協奏曲の2曲が追加収録されています。

このルデュックのピアノ協奏曲というのは、ベルギーの現代作曲家であるジャック・ルデュックという人のこのコンクールのための委嘱作品です。

カツァリスによれば、それはそれは訳が分からない曲で、楽譜が配られたときは参加者はパニックになったらしく、しかし、わずかな準備期間で唯一完璧に暗譜したのが、日本人の神谷郁代さんだったとのこと。

有名な話ですが、カツァリスはこのコンクールで、エミールギレリスのせいで9位に終わり、物議をかもしたというエピソードでそこそこ有名になり、その後のシフラコンクールにつなげています。

ちなみにこのときの1位はギレリスがゴリ推ししたアファナシエフで(ギレリス絶許)、4位がいまでもときどき共演する David LIVELY 、6位神谷郁代、7位、エマニュエル・アックス、という感じでした。

これがリリースされるということは、PIANO21の財政難は一息ついたのだろうか。

続きを読む

更新情報:ディスコグラフィーコーナーに「ヴォルフガング・ワーグナーの思い出」を追加

9月に、オーストリアの Solo Musica というレーベルから、「ウォルフガング・ワーグナーの思い出」という追悼企画ものアルバムが発売されまして、なぜかカツァリスはワーグナーについて一言話し、イゾルデの死のライブが収録されています。
ディスコグラフィーコーナーに追加しましたので、詳しくはこちらから。
続きを読む

2014年来日公演情報:浜松公演チケット発売

来年、イレギュラーですが、1回だけやってくる来日公演のチケットが発売されます。
第18回浜松国際ピアノアカデミーのオープニングコンサートで、このコンサートのほか、講師や室内楽での出番もありそうです。

コンサートは以下の通りです。

日時:2014年3月7日(金) 開場 18:00~ 開演 18:30~
会場:アクトシティ浜松 中ホール
入場料:一般 2,500円・学生 500円
プログラム
 ハイドン : ピアノソナタ 第35番 ハ長調 Op.30-1
 シューマン : アラベスク ハ長調 Op.18
 ショパン : マズルカ 第14番 ト短調 Op.24-1
       ノクターン 第2番 変ホ長調 Op.9-2
 ショパン : ピアノ協奏曲 第2番 へ短調 Op.21
 リスト / カツァリス : ピアノ協奏曲 第2番 イ長調 ほか

http://www.hcf.or.jp/hall/detail.php?id=12714

チケット発売日:12月1日(友の会) 12月8日(一般)

友の会(ビバーチェクラブ)はこちら

やはり、プログラムは新しいものはありませんので、
室内楽でも出番があるとうれしいです。
続きを読む

アーカイブ