アーカイブ: 2010年9月

日々是カツァリス2010 9月29日ヤマハホール

絶賛来日公演中のカツァリスですが、水曜日はヤマハホールで室内楽でした。室内楽ならマーブル嬢ということでよろしく!

9月29日(水)、リニューアルされた銀座・ヤマハホールでの、カツァリスと国内若手実力派の弦楽器奏者の皆さんによる、貴重な室内楽の演奏会の為にはるばる上京致しました♪
近年、室内楽大好きなワタクシ、これは絶対に聴き逃せない!!
 
会場のヤマハホールは、333席(覚えやすい!・笑)の、いかにも室内楽・リサイタル向けのホールと言った感じで、昔カツァリスがよく弾きに来ていた、名古屋の電気文化会館ザ・コンサートホールを少し狭めた感じ。
 
名古屋の職場から直行という強行スケジュールで、慌てるあまり道を間違え1曲目のVnの礒絵里子さんとのシューマンのVnソナタは聴けず…(T_T)
モニターを通して聴く限りでは、ピアノが良く鳴っていて、お~、カツァリス気持ち良さそうに弾いてるじゃん、と…。
 
カツァリス・ファンサイトのブログですが、この演奏会に関しては、
まずは何といってもヴィオラの柳瀬省太さんにブラボーを!
 
私が最も楽しみにしていた、ヴィオラとピアノによる、シューマンの「おとぎの絵本」。深くゆったりとしたつややかな音…。最初の一音で、すでに遠征の苦労が報われた様でした。特に終曲でのどこまでもあたたかく穏やかな表情、
そしてそれにカツァリスが左手のメロディをそっと際立たせて、ヴィオラに寄り添っているようで、
もう本当に美しくて切なくて思わず涙が…。
 
後半、メインのショパンのPコン2番(室内楽版)でも、アンサンブルが危うくなりそうな場面においても、
常に中低音を支えるヴィオラが安定しているお陰で、合奏が空中分解してしまうような事態にはならず。
 
ヴィオラっていうのは音域的にも音色的にも本当に鳴りにくく、埋もれやすい音の楽器なんだけれど、他の4名があれだけ弾いている中でも、あの存在感…。
さすが、国内トップクラスのヴィオリストです!
 
シューマンの「幻想小曲集」を弾いたVcの山本裕康さん、初めは少しピアノに遠慮していた様な印象だったけれど、
2曲目、3曲目と進むにつれて(曲も動きのある曲調になってくるし)ピアノとの生き生きした対話になってきましたね。
 
前半のラストは、札響のコンマス・伊藤亮太郎さんによる、シューマンがVnとPf用に編曲した、パガニーニのカプリースから3曲。
デュオに編曲と言っても、ピアノは合いの手程度(笑)。伊藤さんの圧倒的で鮮やかな妙技を楽しみました。
 
全編を通して出ずっぱりだったカツァリス。
ピアニストにとってはかなりしんどいプログラムだった筈なんだけど、終始、それはもう楽しそうに弾いていたのが印象的でした。^^
 
響きも気持ちいいし、ヤマハの新作のコンサートグランドも絶好調だし自分の出すパス(たまにキラーパス!・爆)を柔軟に受け止めてくれて、皆で音楽での対話ができるってのも嬉しいし…って感じで。
 
Pコンでは、逗子のシューマンP五重奏では残念ながらあまり感じられなかった、カツァリス「らしさ」がちゃんと出ていて聴き応えありました☆
 
第2楽章の美しさと言ったら…!
このツアーでソロ版・P五重奏版と聴いてきたけど、その中でも一番の素晴らしさで、ずっと終わってほしくなくて、気づいたらまた涙が…。
 
終楽章はリズムのキレも冴えていて、愉しい合奏でした♪
 
こういう演奏が聴けると、本当に幸せです、カツァリス・ファンとしても、室内楽好きとしても…。
 
さて、アンコール…シューマンか?それともショパンの2楽章再演か?
 
なんとカツァリス一人でステージに戻って、「ソッキョウキョク!」
 
カルメンのハバネラに始まり、聞いた事あるメロディ(苦笑)に続いて、超絶・アルハンブラの想い出、「魔笛」の『恋人か女房が』タンホイザー、そしてシメはパガニーニ・ラプソディ…何か忘れてる気がするけど(笑)
とにかくふんだんの素材でそれはそれは華麗に盛り上げてくれていやはやもう参りました(_ _)
 
カツァリスの、アンサンブル・ピアニストとしての非凡なセンス、そして、いつものヴィルトゥオーゾっぷり、両方を一度に楽しむ事ができた本当に幸せな夜でした。
(報告者:マーブル)

次回は、9月30日の山梨公演です。
続きを読む

日々是カツァリス2010 9月26日福知山公演

今日も福知山公演が行われました。私は一休みで、Copin姉さんが行ってくれました。

今日のコンサートはいろいろな意味ですごかった!!
まずはいつもの即興だが、今日はまた新曲が演奏された。その中にはなんとラフマニノフピアノコンチェルトが。私はあまりの嬉しさに思わずニンマリしてしまった。その他の新曲としてはモツのピアノコンチェルトやカルメンだったかな?観客も拍手喝采!
し・か・し、拍手をしたあとにプログラムの紙の雑音などがひっきりなしに続く。
そして、ワルツを弾き終わったあとに拍手が入った。カツァリスが兵庫の時のように手をあわせる仕草をしたが、ポロネーズの前にもまた拍手が入ってしまった。手ごわいぞ!今日の聴衆。さすがの神も今日は集中仕切れていないご様子。

前半終了後、休憩中に[プログラムをめくる音などは演奏に差し支えるので控えるように]とアナウンスが流れた。
が、し・か・し、後半が始まっても雑音は続く。携帯も二回鳴った。特に拍手後に雑音が倍増し演奏中も続くのだ。手ごわすぎるぞ、今日のお客さま。私は参りました。降参!
コンチェルト第一楽章を弾き終えた時にも拍手喝采になったのだが、カツァリスもあきらめたのか、立ち上がりお辞儀をしていた(苦笑)

ちなみにピアノは珍しくスタインウェイで、カツァリスの弾き方に合っている楽器のように思ったので、静かな環境で聴きたかったなあと思う。残念でした。
でも、弾き手も聴き手も集中していた今日の即興演奏は今までで一番すごかった!!これを聴けただけでもはるばる福知山まで来た甲斐がありました。
(報告者: Copin )
続きを読む

カツァリス:ウェブラジオ放送情報(10月21日)

10月21日のお昼から、ウェブラジオでカツァリスのライブが放送されます。
曲はカツァリス十八番のリストハンガリー幻想曲ですが、共演がスタインバーグです。

リスト:ハンガリー幻想曲
ピアノ:カツァリス
ピンカス・スタインバーグ指揮ザールブリュッケン放送交響楽団
(いつのライブかちょっと不明)

10月21日昼12:00からNDR Kulturで放送(現地時間5:00)
MP3の直リン
http://ndr.ic.llnwd.net/stream/ndr_ndrkultur_hi_mp3
続きを読む

日々是カツァリス2010 9月25日西宮公演

「不思議な雰囲気で神降臨!」

本日は、9月25日(土)西宮の兵庫県立芸術文化センター公演のリポートです。
このホール、カツァリス公演との相性はよく、過去何回も開かれていますが、毎回ほぼ満員で盛り上がります。いつも休日の午後なので、プロムナードコンサート的な雰囲気で、リラックスした中、楽しいコンサートとなるのが通例です。前回公演(2008年)では、アンコールにフランス映画音楽メドレーを弾いて大喝采でした。では、本日はどうだったでしょう。。。

開演前にアナウンス&案内。どうもカツァリスが冒頭に即興演奏を弾くので、遅れてきた人はその間に着席するようにとのこと。これは実は茅ヶ崎でもそれを意図していたようで、カツァリスは今回のプログラム前半を集中して弾きたいために、途中入場者や拍手で中断されるのを嫌がったというのが真相くさい。
カツァリスにしてはそのような注文は珍しいのだが、それだけ集中して弾きたいという意欲の表れなんでしょう。

その即興演奏ですが、今日は実に気合入りまくり。通常は10分で4-5曲のテーマなのだが、今日はほぼ15分くらいかけてこれまででてきた即興フレーズのオンパレード。今日もご機嫌ムード漂ってました。

さていよいよ本プロ。ところが、カツァリスの思いとは裏腹にどうも会場の集中力が増さない。これは仕方ないのかもしれないが、2000名超の満員のホールでピアノ1台で、集まっているお客さんは過去のいつものプロムナードコンサートの気軽なノリ。事実、前回までのカツァリスのコンサートはそんなゆるーい感じだったのだけど。
しかし、カツァリスはいつになく聴衆の集中力・静寂を要求するような弾き方でpppを強調。でもその静寂をやぶぶるような雑音で、なんだか空回り。一曲ごとにガサガサしたり、途中で意図に反して拍手が入ったり。拍手が入った時には、ごめんと客席に手を合わせるカツァリス・・・。よっぽど集中したいのね。。。

決してこの日の観客がマナーが悪かったというわけでなく、ふつうレベルだと思うのですが、実際こういう要求はカツァリスには珍しいんですよ。まあ、私の両隣のババアは、ずっとガサガサちらしをめくったり、ビリビリと音のするビニールの上でアンケート書いたり、うるさかったのは事実ですがね。。。
そんな会場の雰囲気のせいか、いまいち調子に乗りきらない不完全燃焼の前半が終了。

そして、後半。例のショパンコンチェルトソロバージョン。前半と様変わりして、神降臨となりました。

第1楽章から、ぐいぐいと引っ張っていくカツァリスの演奏。観客も自然と集中力を増し、引き込まれる。ここにきてかなり練られてきたこの曲について確信めいたものが彼の中に出てきたのか、北京では慎重だったのに、どんどん攻めの演奏。最後の和音では、手刀切るポーズで気合の音止め。あれは、パフォーマンスだけじゃなくて、心の底から音楽に没頭している結果、思わず出てしまってるのだと思います。

そして、あの美しい第2楽章。観客も身じろぎせず、あふれ出る荘厳な音にくぎ付け。ときおり、ふっと聴衆が息を抜きそうになると、手をひらひらさせながら鍵盤を指さし、注目をあおり、集中を維持。または口に指をあててシーッとしながら、pppの世界へ引きずり込む。。。なんだか単なるパフォーマンスと違って、鬼気迫るカツァリスの没頭具合は、最近見たことがなく、ちょっと怖さも覚えたくらい。この第2楽章は、神公演だった軽井沢を超えた、超名演だったと思います。一番前でみていた Copin姉さんによれば、この2楽章でカツァリスは涙を流しながら弾いていたそうです!

第3楽章、完全にピアノと一体化した神は、ほんとに変幻自在に音色を変化させ、圧倒。とくにオケパートとピアノパートが激しく交差するところで、完全に音色を使い分け、テクニック的に破たんなく、これでもかとスピード加速させたところは、もうヤバすぎです。この瞬間、完全にこの日の後半に「神降臨」したと認定しました。脱帽です。

そして、連日盛り上げているアンコールです。

1曲目、チャイコフスキー秋の歌。いつもの曲なのですが、この日は新しい味付けを加えていて、ワルツ・幻想即興曲のように裏メロ強調など、とうとうアンコールピースでも崩し始めたなあ。

2曲目、おなじみバンジョー。カツァリスのリトマス試験紙、この日の調子よさを十分証明していました。

3曲目、マルチェロ(バッハ編)アダージョ。意外に久しぶりに聞くような気もするが、いい音してます。ちゃっかりとCDアレグロの宣伝を舞台上からアナウンスするカツァリス(笑)

4曲目、シューベルト(リスト編)セレナーデ。文句なし。

5曲目、ちょっと謎なのだが、弾く前に、「 I play something funny 」と言って涙を流すふり。弾き始めた曲は、ショパンソナタ第2番3楽章の葬送行進曲。笑いおこる会場。おそらく、ここから変奏していって、即興になるんかと思ったら、そのまままじめに曲が終わった・・・前回の茅ヶ崎に続いての謎。間違ったわけではなさそうだし、冒頭の言葉の意味も不明。。。
いろいろ考えたのだが、おそらくカツァリスはこの日あまりに没入していてハイテンションでおかしなことを言っただけなのか、それとも涙を流して弾いていた自分への照れなのか、ちょっとよくわからなかったな。

終わってツイッターを見ると、「楽しかった」とか「笑った」とか「自由できままな演奏で感心した」とか明るくほめてるツイートが多かったですが、私はとてもそんな感想はもてませんでした。あのすさまじいカツァリスの集中力とそれにより強いられた緊張感と、研ぎ澄まされた音の数々を思い出すと、いつものようにカツァリスの余裕綽々なエンターテイナーぶりを発揮されたなあという感想ではなく、求道者カツァリスの側面を見た気がして、単純に「楽しかった」とは思えませんでした。25年間ずっとカツァリスを聞き続けている中で、このような感覚は久しぶりです。

この日だけではなく、今回のツアーでのカツァリスの集中力とコンディションの良さは近来になく素晴らしいものです。あれだけ、ショパンイヤーにショパンを弾くのを嫌がっていた彼がここまでの演奏を繰り広げてくれるのはうれし限りですが、逆に言えば、今後これだけの気合でショパンを弾くことなど2度と無いのではないかと思われます。今回のツアーはのちに考えても「伝説」になるのではないかとさえ思います。これだけいい演奏をし続けてもまだ「底」をみせずに進化しそうで、ツアーのハイライトである浜離宮公演にはどうなるんだろうとますます期待大きくなります。

さて、追っかけレポト、次回は明日日曜日の福知山公演です。

引き続き告知します。
↓↓↓

オフ会を開催いたします。
会の趣旨としては、カツァリスが好きな人なら誰でも気軽に参加していただけるものです。

「カツァリスを囲む会2010」

日時:10月16日(土)13:30-16:30

場所:東京・赤坂見附駅近辺(参加が決まった方にのみお知らせします)

参加費:5,000円(予定)事前振込
    ワンドリンク、軽食、デザートつき
内容:
 ・カツァリスからの近況報告
 ・カツァリスと自由に懇談、サイン、写真
 ・参加者同士の懇親
 ・希望者のみカツァリスと連弾
    (希望の方は、5分以内の曲を楽譜持参でご用意ください。希望者が
多い場合は抽選にさせていただきます)

申し込み方法など、詳しくはこちら。


続きを読む

日々是カツァリス2010 9月23日茅ヶ崎公演

「これぞ、カツァリスの真骨頂!」

本日のおっかけレポートは、9月23日の茅ヶ崎公演です。

この茅ヶ崎公演、関東圏で唯一の休日開催で、また今回の来日公演でショパンのソナタ3番を弾く唯一の日でもあるため、コアな信者層から、You Tube の動画をみて興味をもったライト層まで幅広く集まってきた感もあり、そのような人たちにどのような演奏で答えるかが興味あるところでした。
ちょっと心配だったのは、そのメイン曲であるソナタ3番は、最近弾いていないため、仕上がり具合がどうかというところです。

ところが、その心配が的中。いきなりの当日プログラム変更で、ソナタ3番が3・4楽章のみとなり、代わりに、マズルカ、ノクターン嬰ハ短調遺作、ソナタ2番の第3楽章葬送行進曲が追加と、また変なプログラムに。このソナタ3番の3・4楽章のみというパターンは今年の5月のソウルで経験済みなのですが、はっきりいってソウルではよくありませんでした。
いきなり、凡演フラッグが立ってしまったか?という中でスタート。

登場したカツァリスは日本語で「ソッキョ キョク」と、即興演奏で本日はスタート。軽井沢ではアンコールに持ってきた即興演奏だったが、今日は冒頭で。
本日の材料は、「サムソンとデリラ」「アルハンブラ」「タンホイザー」「パガニーニラプソディ」の4品目。(会場出口の説明のボードには、ハンガリー舞曲とかいてあったが、それは軽井沢でのこと)
後半のタンホイザー、パガニーニラプソディはいつもの定食メニューだが、アルハンブラにはびっくらこいたな。あのCDピアノラリティーズで度肝を抜いた同音鬼連打炸裂! あれほんとに弾けるモンなんだ・・・。即興演奏はどうも毎日材料を変えてくれそうで、これは追っかけとしては、一つ楽しみが増えますな。

さて、本プロのショパン。前半は予定されていた曲から変更無しで、淡々とすすむ。まず、印象としては、ちょっとピアノの鳴りが悪いかなと。ただ、どうもピアノが悪いというよりはホールの響きがデッドだった影響のほうが大きいかもしれません。
カツァリス自身の調子としては、引き続き好調をキープ。また、定番レパートリーでのいろんな味付けも軽井沢とは変わってる部分もあって、やはりかなり意図的・即興的に変化をつけているのだなと再認識。とくにこの日の子守唄はゆりかご揺らしすぎ(笑)
相変わらずの弱音の美しさは健在で「ああ、やはりいいなあ」と思うことしきりでした。
ただ、カツァリスも少し弾きにくそうにしてる瞬間もあり、これは比較の問題なのですが、あの変幻自在のカツァリスマジックワールドを完璧に作り出してくれた軽井沢公演よりは、若干この日の出来は落ちるかなと思います。これは、ホールの音響のせいが大きく、あの精妙な弱音ピアニズムを実現するには、「本人の調子」「ピアノのコンディション」「ホールの音響」という3要素が完璧でないといけないのです。その点でこの日の茅ヶ崎市民会館はちょっと音響的に不利でした。いや、もちろんこの日の演奏もいい演奏だったですよ。でも逆に言えば、軽井沢が良すぎてあまりにハードルが上がってしまったのも事実ですなあ。

そんなことを考えながらも、後半スタート。この後半こそが、大半の聴衆が楽しみにしてくれていたソナタ3番がどうなるかで今日が成功かどうか決まるであろう重要なところ。まず、さらりとマズルカ。(このマズルカもずいぶん弾きかたが変わってたけど) で、本プロにもってきたカツァリス十八番のノクターン嬰ハ短調遺作。そして久しぶりにソナタ2番から葬送行進曲、この曲順、流れって妙に暗くなるよな・・・。

いよいよソナタ3番。予測されてた通りの4楽章は猛スピードで駆け抜ける超高速バージョン。実はソウルでもこのスピードで驚愕したのだが、ソウルと違ってカツァの調子が悪くはないので、破綻無く終了。(いまだからいうがソウルは悪かったんですよ・・・)
これなら、なんとかこれ目当てでやってきた人たちも満足できる内容だったのではないでしょうか。(しかし3・4楽章だけっちゅうのは、ソナタを聴いたって感じがまったくしない・・・聞いた気がしないという意味では春のポゴレリッチの演奏と同じだが、とても同じ曲とは思えんし・・・)

それなりに盛り上がった本プロ終了後は、アンコール突入、なにか変わった曲をやってくれるのだろうかという期待・・・。

1曲目、ショパンコンチェルト2番ソロバージョン2楽章。これは本当にいいアンコールピースになったね。おそらくノクターン嬰ハ短調遺作を本プロでやったからこちらがアンコールに回ったって感じかな。この曲は何回でも聞きたい。

2曲目、おなじみゴッドシャルクのバンジョー。バンジョーとカツァが言った瞬間、客席から歓声があがったくらい、お待ちかね!なのか。意外に期待してる人多いのね。確かに盛り上がるからな。花火のように終了、喝采。

3曲目、チャイコフスキー四季より秋の歌10月。カツァのチャイコフスキーっつたらこれしかないからなあ。

4曲目、バッハコンチェルトNo.5 BWV1056よりラルゴ。ここのところ、アンコールでバッハといえばシロティ編のプレリュードだったのだが、この日は珍しくラルゴ。伴奏の左手のスタッカートをこれでもかと効かせて、抑制された静寂バッハ。流れ出る音がコロコロと音色を変えて魅了されますた。

5曲目、これが本日のハイライト。シューマン作曲トロイメライ冒頭さくらさくら(笑) 当日聞いてない人はなんのことかさっぱりだと思いますが、冒頭に即興風にさくらさくらのテーマを弾いたあと、トロイメライになり、どうなるんだ?と皆が思っていながらも、そのまま普通にトロイメライが終わったという摩訶不思議な演奏でした。。。これはおそらく、さくらさくらをテーマにして即興的に弾きはじめたものの、続きを忘れたか、面倒くさくなったかで、トロイメライに変更、そのまま弾き切ってしまったという、これぞある意味ほんものの「即興演奏」というものだった思います。真相はカツァリスにきいてもごまかされるだけだとおもうので、やめておきましょう。面白かったからいいや。(笑)

で、いろいろあった茅ヶ崎公演も終了。カツァリスは相変わらず、ご機嫌で体調も良いし、好調をキープ。冴えまくっている弱音の魅力も堪能でき、もちろん定番のようなワルツ、幻想即興曲での内声えぐりはこれでもかと健在。アンコールでは、バンジョーで盛り上げ、バッハでしっとり、おまけに最後によくわからない謎トロイメライを平気な顔で弾き切って、まさにやりたい放題。で、冒頭の言葉へ戻ります。

「これぞ、カツァリスの真骨頂!」 

やりたい放題は、まだまだ続きます。次は、25日土曜日に西宮・兵庫県芸術文化センターです。

引き続き告知します。
↓↓↓

オフ会を開催いたします。
会の趣旨としては、カツァリスが好きな人なら誰でも気軽に参加していただけるものです。

「カツァリスを囲む会2010」

日時:10月16日(土)13:30-16:30

場所:東京・赤坂見附駅近辺(参加が決まった方にのみお知らせします)

参加費:5,000円(予定)事前振込
    ワンドリンク、軽食、デザートつき
内容:
 ・カツァリスからの近況報告
 ・カツァリスと自由に懇談、サイン、写真
 ・参加者同士の懇親
 ・希望者のみカツァリスと連弾
    (希望の方は、5分以内の曲を楽譜持参でご用意ください。希望者が
多い場合は抽選にさせていただきます)

申し込み方法など、詳しくはこちら。


続きを読む

日々是カツァリス2010 9月22日逗子公演

今日は、逗子でのベートーベン弦楽四重奏団との共演だったわけですが•••。

13:30に名古屋から車で出発した管理人がホールに着いたのが、19:45。。。東名上りの清水インター付近でおきた渋滞に巻き込まれそんな時間に。。。もう今日は間に合わないと思ったがなんとか後半のカツァリスの出番には間に合いました。もう疲労困憊。。。

さてその後半のシューマンピアノクインテットですが、••• ••• ••• えー、はっきりいってベートーベン弦楽四重奏団さん、困ったちゃんです。。。以上

しかしアンコールで、ショパンコンチェルト2番の2楽章のカルテットバージョンをやってくれて、なんとか救われました。これがなければ厳しかったです。

これは銀座ヤマはホールの室内楽公演が楽しみになってきましたよ。
案外ソロバージョンよりも聞き応えあるかもしれませんね。

まあ今日はこれ以上何もなし。。。明日は茅ヶ崎公演。ソナタ3番はどうでしょうか。。。

引き続き告知します。
↓↓↓

オフ会を開催いたします。
会の趣旨としては、カツァリスが好きな人なら誰でも気軽に参加していただけるものです。

「カツァリスを囲む会2010」

日時:10月16日(土)13:30-16:30

場所:東京・赤坂見附駅近辺(参加が決まった方にのみお知らせします)

参加費:5,000円(予定)事前振込
    ワンドリンク、軽食、デザートつき
内容:
 ・カツァリスからの近況報告
 ・カツァリスと自由に懇談、サイン、写真
 ・参加者同士の懇親
 ・希望者のみカツァリスと連弾
    (希望の方は、5分以内の曲を楽譜持参でご用意ください。希望者が
多い場合は抽選にさせていただきます)

申し込み方法など、詳しくはこちら。


続きを読む

カツァリス2010来日公演情報:9月30日山梨公演

急に山梨での公演が決定しました。といっても、平日でかなり遠いので、ほんとに近隣の人しかいけないでしょうが・・・。

日時:9月30日(木)18:45開演
場所:キングスウェルホール
山梨県甲斐市下今井2446 0551-20-0072
料金:全席自由5500円
曲目:カツァリスにおまかせ
問い合わせ先:上記ホールまたは(株)ウッドピアノ工房 058-241-2543

いろーんな絡みの中で決まったコンサートですが、要は、シュタイングレーバーの社長が来日して、その人のために弾くコンサートって感じなのかな。
詳しくはこちら。

翌日は宮崎だし、すごいハードスケジュールですよ。。。いや、カツァリスが、ですよ。私は行けませんよ・・・あまりに遠すぎ・・・。
続きを読む

日々是カツァリス2010 9月20日軽井沢公演

「シプリアン・カツァリスは、美しい」

内館牧子ならこう始めるでしょう。
そう、美しかった! カツァリスは美しかった。。。

管理人は、すでに25年くらいのカツァリスファン歴で、もういい加減「カツァリスジャンキー」といってもいいくらいです。つまり「慣れっこ」になってるわけで、だからこそ、新レパートリーを弾いて弾いて、とねだるわけですが、この日、カツァリスは何を弾いてもやっぱり「すごい」ということを再認識。。。

カツァリスさん、やっぱアンタはエライ!

この日カツァリスのパフォーマンスの最大の魅力になったのは、やっぱり美音。とくに弱音の美しさときたら、最近の出色の出来。一番のpppは、ポロポロと宝石のように響かせ、中弱音は、くぐもらせた音で手で撫でるように弾く音の心地よさ。。。これはやはりピアノ(もちろんヤマハ)のコンディションの良さと相性の良さも大きいのでしょう。後半になるにしたがって自由自在に音色をコントロールしておりました。今日のホールだと後ろのほうで聞いたほうがよかったかもしれない。

それから、ちょっとびっくりしたのが、前半のワルツやノクターンなどのおなじみの曲での味付け。たとえば、内声エグリで有名なワルツOp.64-2など、何十回聞いたことかわからないくらいだけど、今日の演奏ではいままでにない遊びを入れてて、ハッとしたところも。リピートしてエグリを入れる前にかなり意図的な Pause を入れたり、ちょっと rit したり。そのほかの曲でも、いままでffで弾いてたところを急にppに落としたり、調子に乗ってたのか、かなり味付けが変わってました。これが即興的なのか、意図的なのかは、何回か今後の公演で聞けば分かるでしょう。おそらく、ピアノが自分の思い通りに鳴るので、気持ちよくなって、思うがままにドライブした結果なのだと思います。
それから、前半はちょっとプログラムが長いかと思うけど、最後に幻想即興曲から子守唄に休みなくつなげたのは流れが途切れないでいい演出だったかも。

で、後半のショパン2番コンチェルトソロバージョンですが、やはり北京で聞いた時よりも、完成度は上がっていたと思います。北京ではかなり慎重に弾いてたのに、今回は遊びが少し加わった感もあるし。そして、やっぱりこの曲は2楽章の美しさがすべて。もう、ずっと続いてくれと思えるような美しい音が頭上から振ってくる何とも幸福な時間となりました。

それから、アンコール

①ゴッドシャルクのバンジョー
バンジョーは、その日の調子のリトマス試験紙みたいなもんで、やはり調子が良いとそれがあらわれます。今日は気持ちよさそうに弾いておりました。

②シューマントロイメライ
この曲だけをアンコールに弾くのは実は珍しい。あんまり記憶にありませんな。

③ショパンノクターン嬰ハ短調遺作
このショパンコンチェルト2番をメインプロにもってくるオールショパンプロなら、絶対に弾くだろうと思っていたこのカツァリス十八番がやはり出ました!

④バッハ(シロティ編)プレリュード
これでもかと、抒情的な曲の3連発アンコール。

⑤即興演奏
で、もう終わりだろうと思ったら、即興演奏!! この即興演奏はこれまでコンサートの冒頭にやるのが今年に入ってのパターンだったので、今日もそうかと思ってたら、最初ではなく、アンコールの最後に!! これはなかなかいい演出ですよ、カツァリスさん!! 演奏効果抜群。かなり客席盛り上がったですよ。残念ながら客入りはなか6-7割であまりよくなかったけど、スタンディング状態になりました! ちなみに今日の即興演奏のパーツは、ハンガリー舞曲1番にはじまり、魔笛、だったん人の踊り、タンホイザー、パガニーニラプソディ、というもの。後半はおなじみだけど、だったん人ははじめてだったかなあ。いや、これは最初にやるより盛り上がるよ。これから茅ヶ崎、浜離宮などへ行く皆さん、今回は最後にこのような即興があるかもしれません。決して途中で帰らないように!!!

そんなわけで、遠く軽井沢まで遠征した甲斐があってなかなかの満足度でした。次回は逗子のベートーベンカルテットとの共演です。

引き続き告知します。
↓↓↓

オフ会を開催いたします。
会の趣旨としては、カツァリスが好きな人なら誰でも気軽に参加していただけるものです。

「カツァリスを囲む会2010」

日時:10月16日(土)13:30-16:30

場所:東京・赤坂見附駅近辺(参加が決まった方にのみお知らせします)

参加費:5,000円(予定)事前振込
    ワンドリンク、軽食、デザートつき
内容:
 ・カツァリスからの近況報告
 ・カツァリスと自由に懇談、サイン、写真
 ・参加者同士の懇親
 ・希望者のみカツァリスと連弾
    (希望の方は、5分以内の曲を楽譜持参でご用意ください。希望者が多い場合は
     抽選にさせていただきます)

申し込み方法など、詳しくはこちら。


続きを読む

日々是カツァリス2010 ウィーンクラブ主催公演

本日は名古屋ウィーンクラブというセレブな人達が集まる団体主催のコンサート&ディナー。かなり場違いな我々もビジター扱いで参加させてもらいました。 場所はメイカンこと名古屋観光ホテル。。。

会場は一番大きな宴会場。150名くらい入ってるかな。ピアノはヤマハ。
カツァリス登場して挨拶の後、最近お決まりの即興演奏。ウィーンの森の物語のメロディーが出てきたのはウィーンクラブ仕様か(笑)
本プロは、シューベルトのレントラー舞曲を数曲、シューベルトリスト歌曲3曲、マーラー第五シンフォニーアダージェットが前半。後半はシューマン子供の情景にはじまり、ショパンのワルツ、ノクターン幻想即興曲、子守唄で終了。アンコールで例のショパンコンチェルトソロバージョンから第二楽章で終了でした。
感想は手短にいうと、宴会場のピアノはやはりダメダメだったし響きももちろん悪かったけどカツァリス自身の調子はよく、ご機嫌で明日以降期待できそうで、ほっとしました。

さてコンサートがおわってからの食事会、我々は主催者さんの計らいで一緒のテーブルに。参加者リストの肩書きに「カツァリスファン」と書かれているのはワロタ。とうとう肩書きになってしまった。。。
みなでワイワイ話して食べて楽しかったですな。新しい出会いも多くありましたし。
最大の収穫はマーブル嬢の名フィル人脈をいかして、カツァリスの名フィル招聘にかなり前進できたことかな。理事長に直訴のマーブル嬢、GJ!

でもってこの日の最大の見ものは、モンシュシュの堂島ロールとカツァリスのコラボ(!?)だったわけですが、どういうことなのかは、その場にいた人だけの秘密ということで。(笑)
まあ、カツァリスがご機嫌でツアー初日をスタートできてよかったということで。ではまた明日。明日は軽井沢公演です。
続きを読む

カツァリスを囲む会2010開催

以前に告知しました通り、いわゆるオフ会を開催いたします。
会の趣旨としては、カツァリスが好きな人なら誰でも気軽に参加していただけるものです。

「カツァリスを囲む会2010」

日時:10月16日(土)13:30-16:30

場所:東京・赤坂見附駅近辺(参加が決まった方にのみお知らせします)

参加費:5,000円(予定)事前振込
    ワンドリンク、軽食、デザートつき
内容:
 ・カツァリスからの近況報告
 ・カツァリスと自由に懇談、サイン、写真
 ・参加者同士の懇親
 ・希望者のみカツァリスと連弾
    (希望の方は、5分以内の曲を楽譜持参でご用意ください。希望者が多い場合は
     抽選にさせていただきます)

申し込み方法:
 下記の内容を記入の上、参加希望メールを txusui@yahoo.co.jp までお送りください。
 なお、申し込みは原則として同一グループ2名まででお願いします。
  ① 参加希望者名
  ② 年齢
  ③ 性別
  ④ 連弾希望の有無
  (以上は、代表者以外の参加者の方の分もお願いします)
  ⑤ 代表者の連絡先メールアドレス
  ⑥ 代表者の緊急連絡先電話番号

申込期限:公平を期すために9月末を目途に締め切り、応募者多数の場合は抽選とさせて
いただきます。結果は10月初旬までに、会場場所と会費支払方法とともにお知らせいたします。

その他注意事項:
 ・当日やむを得ない理由でカツァリスが参加しなくなった場合でも会は決行します。
  (過去にそのようなことはありませんでしたが)
 ・キャンセルは1週間前までとさせていただきます。その場合は、必ずご連絡ください。

我こそはカツァリス信者だという方の参加をお待ちしています。
続きを読む

アーカイブ