ウェブラジオ情報:ベートーヴェンピアノ協奏曲第3番(2013年9月演奏)

昨年の2013年9月28日に Spartanburg Philharmonic というオケと共演したベートーヴェンピアノ協奏曲第3番がストリーミング放送で聴くことができます。

ここから。
http://carolinalive.org/episodes/item/2818-spartanburg-philharmonic-and-usc-symphony

実はこれと同じものが You Tubeにアップされているので意味ないですけど。

両方とも音質が良くなく不満は残ります。
この週末にアメリカの WDAV がインターネットラジオ放送で同じものを再放送しますが、これは128Kの音質の可能性があるので聞いてみる価値はあります。

ただし、はっきりいってこのスパータンバーグ・フィルってオケも、なんだかなあ・・・なので・・・以下略。


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2014年来日公演情報:浜松ピアノアカデミー レクチャーコンサート

2014年の第18回浜松ピアノアカデミーのオープニングコンサートのため、3月に来日するカツァリスですが、既報のオープニングコンサートに加え、レクチャーコンサートというものが発表になっています。

これは、教授陣による公開講座のようなもので、カツァリスのお題は「即興と自由をどのように表現するか」です。

ちょっと前に訳した超ロングインタビューの内容に近いような・・・。

詳細は以下の通りです。

日時:2014年3月14日(金) 19:00開演

場所:アクトシティ浜松 音楽工房ホール

料金:全席自由一般 1,500円 学生 500円

Web: http://www.actcity.jp/hacam/PianoAcademy/event/series/
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2014年カツァリス・スケジュール暫定版

まだ公式にも出ていないので、暫定版ですが、2014年のスケジュールです。
珍しいところでは、去年に引き続き、ロンドンがあるみたいです。
あとは久しぶりにリール・エテルナハのフェスティバルとかでしょうか。

February
•03 Schaffhausen | (Switzerland)
•04-09 Schaffhausen • master classes | (Switzerland)

March
•7-16 Hamamatsu – The 18th Hamamatsu International Piano Academy | (Japan)
•18 Codsall Community Arts Festival | (United Kingdom)
•23 Arles – Soirées Musicales du Méjan | (France)

April
•28 Györ | (Hungary)
•29 Budapest | (Hungary)

May
•06 Paris – Salle Gaveau | (France)
(Concert for 4 pianos with Janis Vakarelis, the sisters Ferzan & Ferhan Önder and Cyprien Katsaris)
•23 Echternach – International Festival of Echternach | (Luxembourg)
(Concert for 2 pianos with Hélène Mercier & Cyprien Katsaris)
•29 Heidelberg – Stadthalle Heidelberg • gala concert | (Germany)

June
•02 Paris – Les Lundis Musicaux du Théâtre du Palais-Royal | (France)
•09 London – Wigmore Hall | (United Kingdom)
•12 Strasbourg – Festival de Musique de Strasbourg | (France)
•15 Lille – Festival de Piano, Auditorium du Nouveau Siècle | (France)

November
•30 Bourglinster – Château de Bourglinster | (Luxembourg)
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謹賀新年 : 1984年のシプリアン・カツァリス

謹賀新年。
皆様あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

本年は2014年ですが、ちょうど30年前の1984年のカツァリスはどんなものを弾いていたでしょうか。

1984年といえば、初来日の前年で、すでにベートーヴェン交響曲を何枚かテルデックからリリース済みで若手注目株の個性派ピアニストという感じでした。コンサートでも田園などを弾いていた時期です。英雄はこの翌年1985年から弾きはじめます。

田園ではありませんが、これは1984年3月27日にギリシャで行われたコンサートのプログラムです。

1984concert.jpg

1984concert2.jpg クリックするとアップで見られます

で、30年前のプログラムなのですが、ほとんど変わってませんね(笑)

前半のシューベルトソナタD960、グリーグ抒情小曲集はまったくいまでも同じ。

後半のシューベルトリストはいまは3曲しか弾きませんが当時はこの5曲をセットで弾いてました。
特に、鱒はなかなかおもしろいので弾かなくなったのは残念です。

ショパンの3曲もおなじみ。

コンサートの最後の曲は、なんと、ファリャの火祭りの踊り。
これ、実はカツァリスのレパートリーではあります。このころはコンサートプログラムだったのか。
日本公演でももちろん披露したことはないかと。

この火祭りの踊りは、2003年にラジオフランスの公開録音があったときにフィナーレで披露していて、封印しているレパートリーというわけではないのですが、なぜあまり弾かないのか? 謎ですね。
ちなみにこの公開録音は素晴らしい音質で残っているため、いつでもCDでリリースできるはずなのですが、それもされていません。これも謎です。

そんなわけで、カツァリスも変わっているようで変わってませんが、
今年も、よろしくお願いいたします。
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PIANO21新譜情報:1972年エリザベートコンクールライヴ

前々から、情報はありましたが、とうとう出ます。

カツァリスの実質的なデビュー盤でDGから発売されていた1972年エリザベートコンクールの本選ライブの復刻CD化です。オリジナルのLPはとっくに廃盤で、中古市場ではなかなかのプレミアが付いていました。

PIANO21_Rachmaninov.jpg

《カツァリスアーカイヴスVol.14》
エリザベート王妃国際音楽コンクールライヴ1972年

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
ショパン:ポロネーズ第5番
ルデュック:ピアノ協奏曲Op.31

シプリアン・カツァリス
ルネ・デフォセ指揮ベルギー国立管弦楽団

1972年5月31日 ブリュッセルライヴ

LPでは、ラフマニノフのコンチェルトだけの収録でしたが、今回は、ショパンのポロネーズとルデュックという人の協奏曲の2曲が追加収録されています。

このルデュックのピアノ協奏曲というのは、ベルギーの現代作曲家であるジャック・ルデュックという人のこのコンクールのための委嘱作品です。

カツァリスによれば、それはそれは訳が分からない曲で、楽譜が配られたときは参加者はパニックになったらしく、しかし、わずかな準備期間で唯一完璧に暗譜したのが、日本人の神谷郁代さんだったとのこと。

有名な話ですが、カツァリスはこのコンクールで、エミールギレリスのせいで9位に終わり、物議をかもしたというエピソードでそこそこ有名になり、その後のシフラコンクールにつなげています。

ちなみにこのときの1位はギレリスがゴリ推ししたアファナシエフで(ギレリス絶許)、4位がいまでもときどき共演する David LIVELY 、6位神谷郁代、7位、エマニュエル・アックス、という感じでした。

これがリリースされるということは、PIANO21の財政難は一息ついたのだろうか。

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更新情報:ディスコグラフィーコーナーに「ヴォルフガング・ワーグナーの思い出」を追加

9月に、オーストリアの Solo Musica というレーベルから、「ウォルフガング・ワーグナーの思い出」という追悼企画ものアルバムが発売されまして、なぜかカツァリスはワーグナーについて一言話し、イゾルデの死のライブが収録されています。
ディスコグラフィーコーナーに追加しましたので、詳しくはこちらから。
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2014年来日公演情報:浜松公演チケット発売

来年、イレギュラーですが、1回だけやってくる来日公演のチケットが発売されます。
第18回浜松国際ピアノアカデミーのオープニングコンサートで、このコンサートのほか、講師や室内楽での出番もありそうです。

コンサートは以下の通りです。

日時:2014年3月7日(金) 開場 18:00~ 開演 18:30~
会場:アクトシティ浜松 中ホール
入場料:一般 2,500円・学生 500円
プログラム
 ハイドン : ピアノソナタ 第35番 ハ長調 Op.30-1
 シューマン : アラベスク ハ長調 Op.18
 ショパン : マズルカ 第14番 ト短調 Op.24-1
       ノクターン 第2番 変ホ長調 Op.9-2
 ショパン : ピアノ協奏曲 第2番 へ短調 Op.21
 リスト / カツァリス : ピアノ協奏曲 第2番 イ長調 ほか

http://www.hcf.or.jp/hall/detail.php?id=12714

チケット発売日:12月1日(友の会) 12月8日(一般)

友の会(ビバーチェクラブ)はこちら

やはり、プログラムは新しいものはありませんので、
室内楽でも出番があるとうれしいです。
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日々是カツァリス2013:秋の来日公演の感想まとめ

無事に終わりましたので、秋の来日公演について、とりとめなく、感想を。

1.とりあえず元気だった

まあ、元気すぎるくらいで。脳梗塞の後、心筋梗塞(公式にはなかったことに。。。)やった人
とは思えないような元気さ。
一応、本人も健康に気を使っているのか、あれだけ頑固に食べなかったサラダを食べているのがビックリ。
さすがに2回も倒れれば、改心するものか。。。
まあ、良かったよかった。

2.新しいCDのリリースの目途立たず

今回、来日に合わせての新譜リリースがなかったのでおかしいと思っていたら、
向こうのディストリビューターにトラブルがあり、八方ふさがりらしい(涙)
(東京エムプラスさんは大丈夫です。念のため)
全世界でCDなんて売れない中、クラシックで、しかもピアノで、しかもカツァリスのマニアックなCDなんて、
誰が考えても商業ベースに乗るとは思えないなか、どうにかコンサートのサイン会で手売りして、
なんとかなってたのですがね。。。
本当に本当に、PIANO21のCDを買ってあげてください。。。
テルデックのCDを買ってもカツァリスには1円も入りません。。。

3.でもレコーディングは順調

リリースする予定が立たないのに、かなりレコーディングだけは済ませていて、
有名な曲からマニアックな曲まで、大曲から小品までかなり録音したようです。
その中には、あの曲も。。。
でも繰り返しますが、リリースはいつになるのやら。

おい、お前ら、カツァリス好きだとか言いながら、You Tubeの映像漁ってばかりで、
知った気になってんじゃねえぞ!
高くて、マニアックで、誰が買うんだっていう PIANO21 のCD買ってやれよ、コラ!
御布施が足りない!

4.調子は最高!

肝心の演奏は、本当に調子が良く、神公演連発でした! 
特に皇帝をやった、宝塚、浜離宮に関しては、本人も納得の出来栄え。
ただ、「ひとり協奏曲」とか、とんでもないことやって、この次に何をやるのかと考えると、
何を持ってきても物足りないような、少年ジャンプの「敵が果てしなくインフレしていく」状態で、
今後のことを考えると不安が。。。
いや、もう付いていくしかないのですけど。

5.急に You Tube に興味を

あることがきっかけで、急に You Tube に興味を持ち出し、自分の動画をとってどんどんアップしろ!と。
で、どんどん見ろと、指令が。
とはいっても、勝手に何でもアップしていいわけではないからねえ。
CDも買って、You Tubeも、クリッククリック!

6.伝説の人に・・・

カツァヲタには伝説のさっちゃんとカツァリスが再会する現場を目撃! 
びっくりするくらいの美人さんになっておりました。
ちなみに、いまでもピアノを弾かれているそうで。。。

さっちゃんはこの人。

そんなわけで、一応来年3月には浜松にだけ来ることになっていますので、しばしお待ちを。
皆様、お疲れ様でした。
 
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