日々是カツァリス2015 : 10月4日逗子 文化プラザ なぎさホール ~逗子までやってきて~

いよいよ本格的なツアーの始まりです。
本日は、招聘元レガーレさんの地元、逗子でございます。

最終的な本プロの曲目、曲順はこちらになりました。
CK2015japan.jpg クリックで拡大

では、本日も箇条書きにて。

《開演前》
・ 逗子2回目。道せまくて、車混み混み。
・ 信号ない交差点多すぎ。
・ で、白バイに捕まる (果てしなくブルー)
・ なんでもいいから早く切符切ってくれとお願いして、ギリギリ会場入り。

《前半》
・ もう、さすがに即興演奏はじまっても、???って観客いないのね。
・ はじめてのモーツァルトソナタNo.11披露。いやまあ、なんというか・・・。ドキドキした・・・。
・ ブラームス3つの間奏曲。これで前半終わり? せめて、モツとブラ逆のほうが良かったんじゃない?
・ 前半眠いね。

《後半》
・ ショパンマズルカ、Op.68-3も63-2はライブ初披露かな?
・ ショパンノクターンNo.4 Op.15-1、これも初披露か?
・ ショパンワルツ Op.70-2 あれ、これも初披露?
・ ショパンバラードNo.2 もちろん初披露! 今回のショパンは全部お初だっけ?
・ 結局、へ長調・ヘ短調縛りってなんやったん?
・ ここまでかなり地味でダウナー系プログラム。
・ 2009年のヒュッテンブレナーとか悲愴ソナタやったときみたいな感じ(要するに暗い)
・ ワーグナーのリスト編の2曲美しい。
・ 最後のワルキューレで大爆発!!!!!
・ 還暦過ぎたおっさんがこんなの普通弾くか?
・ てか、昨日のサントリーホールで皇帝の後にこれ弾く気満々やったらしい!?

《アンコール》
・ でた、ピンクパンサーのテーマ! 
・ 最後のドヤ顔で客席アピールが本日のハイライト。
・ チャイコフスキー四季より6月
・ 最後は自作曲

まあ、ちょっと前半つらいですが、最後に爆発しますんで、浜離宮も期待しましょう。

とにかく今日は逗子までやってきて、白バイに捕まってブルーな気持ちがすべて。
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日々是カツァリス2015 : 10月3日サントリーホールフェスタ ~カツァもヲタもアウェイ~

そんなわけで始まりました2015年来日公演。
とりあえず毎年恒例の毎日おっかけレポをあげたいと思います。

まずは初日はよくわからないサントリーホールのガラコンサート。

10月3日(土)18:00開演 サントリーホール
サントリーホール フェスティバル2015 オープニング・フェスタ
― Sounds カーニバル ―

昔はサントリーホール開館の周年記念で正装コンサートだった流れか、そんな感じ。
では箇条書きにて。

《開演前編》
・ 1996年以来ほぼ20年ぶりのサントリーホールにカツァリス登場(遠い目)
・ オレもカツァも年取った
・ 会場は、ちょっと豪華な謝恩会か結婚式2次会の雰囲気。明らかに音楽ファンではない。
・ ときどき若くてエロイ格好した女がいるので、必死で目で追う
・ 開演前に食ったアークヒルズの陳麻婆豆腐が辛くて腹痛い

《前半カツァリス編》
・ なんの紹介もなくカツァリス登場で即興演奏
・ テーマその1は、いきなり「赤とんぼ」。これ初登場?
・ テーマその2、これまた1996年のアンコール以来のピンクパンサーのテーマ(会場、クスリともせず涙)
・ テーマその3、サンサーンス白鳥、意外に珍しいかも
・ テーマその4、アルハンブラ、いつものやつくださーい的な
・ テーマその5、モーツァルトバターブレッド、即興に入れてきたのは初めてきいた。なんで???
・ なんか全体的に省エネ。
・ ちょっとだけ高嶋政宏(兄のほう?)に即興のテーマについて説明される。

《前半その他編》
・ 尺八よくわからん。2曲だった?
・ モーツァルトディベルティメント 若い姉ちゃん多し
・ ハーモニカのりさちゃん、三曲、扱い破格。「りさちゃーん」の掛け声が前半最も盛り上がったところ
・ ジャズトロンボーンの兄ちゃんの伴奏に小曽根真登場。皮肉にも全出演者の中で一番有名。

《休憩編》
・ ロビー香水くさい
・ 最後に会場全員で歌うという「乾杯の歌」の練習させられる。なんだこりゃ。

《後半カツァリス編》
・ 皇帝の2楽章のみ。2楽章でぶった切ると残尿感ハンパない。
・ 何気に東京交響楽団と初共演おめ。(在京オケとの共演は、N響、日フィルのみ)

《後半その他編》
・ ウィーンフィルのラッパの人、お祭り雰囲気皆無でまじめに淡々と仕事こなす
・ 吉松隆の曲、NHK特集とかで流れそう
・ またハーモニカの姉ちゃん大活躍。
・ ボスキャラ、ソプラニスタ岡本知高登場。キャラ的に勝てるはずなし。
・ バレエ、なんかストーリーあるっぽいけど、よくわからん。
・ 最後に全員集合で、まさかのカツァリスも登場。
・ カツァ、戸惑いながらも、ちょっとうれしそうに「乾杯の歌」口パク合唱。
・ カツァの隣のウィーンフィルのラッパ、ニコリともせず、付き合う気なし。侍だな、アッパレ。

《まとめ》
・ 18時開演、終わったの21時45分。長すぎ。
・ MVPはハーモニカの姉ちゃん。てか目立ちすぎ。
・ カツァって、この並びでみると、普通のクラシックの演奏家なんだな。

まあ、次が本番のソロコンサート。逗子です。
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2015年来日公演全日程

いまさらですが、来月の来日公演の日程をまとめて更新しました。
http://www.geocities.jp/txusui/concert.html#201510

《サントリーホール フェスティバル2015 オープニング・フェスタ》
10月3日(土)
サントリーホール大ホール
即興演奏、皇帝2楽章

《ソロコンサート》
10月4日(日) 逗子文化プラザ なぎさホール
10月6日(火) 浜離宮朝日ホール
10月23日(金) 三井住友海上しらかわホール
モーツァルト:ピアノソナタ 第11番「トルコ行進曲付き」
ブラームス:3つの間奏曲 Op.117
ショパン:マズルカ ヘ長調 Op.68-3
マズルカ ヘ短調 Op.63-2
ノクターン ヘ長調 Op.15-1
ワルツ ヘ短調 Op.70-2
バラード第2番 ヘ長調 Op.38
ワーグナー:「ローエングリン」と「タンホイザー」からの2つの小品より(リスト編)S445
「ローエングリン」からの2つの小品より(リスト編)S446
「ワールキューレ」より

《PACオケ名曲コンサート》
10月17日(土) 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
ベートーベンピアノ協奏曲第5番「皇帝」
 ロベルト・フォレス・ヴェセス指揮
 兵庫芸術文化センター管弦楽団

《シマノフスキー弦楽四重奏団公演》
10月20日(火) 日経ホール 
ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 op34

その他公開マスタークラスもありますので詳細は後日アップします。
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ウェブラジオ情報: 2013年8月20日ワルシャワコンサートのオンデマンド放送

France Musiqueはアーカイブされますので事前にお知らせしませんでしたが、
昨日オンエアされましたのですでに On Demandできけます。

http://www.francemusique.fr/emission/le-concert-de-l-apres-midi/2014-2015/recital-cyprien-katsaris-varsovie-05-04-2015-14-02
(赤い矢印をクリックすると聞けます。しかるべきソフトがあればダウンロードもできます)

2013年8月20日 Chopin and his Europe Festival (ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭)から

演奏曲目:
・即興演奏
・ヴェルディ 歌劇「十字軍のロンバルディア人」 より
  「おお、主よ、生まれし家より」 
  「めでたし、エルサレムのマリア」
・ワーグナー 黒鳥館への到着 (アルバムの綴り)
・ワーグナ 楽劇「タンホイザー」「ローエングリン」より
  エルザの大聖堂への行進(リスト編)
  ローエングリンの非難(リスト編)
・ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より
  イゾルデ愛の死(リスト編)
・ショパンノクターン Op.9-2
・マルチェロ オーボエコンチェルトよりアダージョ(バッハ編)

ロンバルディア人はリスト編だと思うのですが、確証はありません。
ローエングリン、タンホイザーの2曲は秋の来日公演でも弾く予定です。
なお当日の後半のプログラムは皇帝ソロバージョンでしたが放送ではカットになっております。
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You Tube 情報: 2008年ニューヨークでのサロンコンサート

You Tubeの新着動画です。

2008年5月1日にニューヨークのヤマハサロンで行われた、わが盟友フランシス主催のサロンコンサートの定点映像ですが、完全収録動画です。(だれが流出させたのだろう・・・?)

2分割されていますが収録曲は下記のとおりです。

Grieg:Lyric Pieces Op.43-2/38-2/54-5/43-6
Liszt:Csardas obstiné
Schubert:Ave Maria / Der Muller und der Bach
Schubert:Morgengruss
Schubert:Allegretto
Bach:Toccata and Fugue BWV.565
Bach:Prelude from the Little Clavier Book for W.F.Bach BWV.855A
Marcello:Adagio from Oboe concerto
Rimsky-Korsakov:Flifgt of the Blumblebee(映像のみ)
Haydn:Piano Sonata No.35
Chopin:Largo from Cello Sonata
Chopin:Waltz No.7 Op.64-2
Nazareth:Apanhei-te, Cavaquinho ! / Turbilhâo De Beijos
Piazzola:La Misma Pena (Bonsoir) / Milonga Del Angel
Gottschalk:Pasquinade / Banjo
J. Strauss:On the Beautiful Blue Danube
Massenet:Meditation from “Thais”

いつもの曲が多いですが、コンサートでは弾いたことがあるものの、CDになっていないものもあるので、それなりに貴重かと。

なぜか 動画タイトルが、Cyprian Catsaris と書いてあるので、これは検索に引っかからないでしょう涙
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新譜情報: ソニークラシカルから新録音発売!

なんとびっくりなのですが、ケンカ別れしたはずのソニークラシカルから正規盤にて新譜が発売されます。

まずは、国内盤として、ショパン前奏曲の再発売。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/6235727
http://www.amazon.co.jp/dp/B00SRVBWWE/ref=cm_sw_r_tw_dp_M7U8ub1H0WPY0

それから、輸入盤ですが、カツァリスのソニーでの全録音を集めた7枚組の再発売
Cyprien Katsaris – The Sony Recordings
http://www.amazon.co.jp/dp/B00TY9FGL6/ref=cm_sw_r_tw_dp_Z5U8ub1X5N2ET
これはなぜかアマゾンでしか、発売予定がまだ出てきません。

そしてなんと、新録音を含む2枚組の新譜!
Piano Mascarade
Piano Mascarade_front cover
なぜかフランス圏のアマゾンフランスかFNACでしか見つけられませんが、すでに発売中です。
http://www.amazon.fr/dp/B00RDC63EU/ref=cm_sw_r_tw_dp_28U8ub072T23S
http://musique.fnac.com/a7922653/Divers-Piano-mascarade-2-CD-CD-album

このCDには、なぜかこれまでのPIANO21の録音、しかも最新盤である「111 PIANO HITS」や「ピアノレアリティーズ」から多数収録されており、ベスト盤かと思いきや、なんとCD2には未発売音源の最新録音も収録されており、完全な新譜となっています。

収録曲は以下のとおりです。

CD1:
1.バッハ:バディネリ(原盤PIANO21「バッハトランスクリプション」)
2.ハチャトリアン:仮面舞踏会よりワルツ(原盤PIANO21「ピアノレアリティーズVol.3」)
3.ハチャトリアン:ガイーヌより剣の舞(原盤PIANO21「ピアノレアリティーズVol.3」)
4.ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第2番よりワルツ第2番(原盤PIANO21「111ピアノヒッツ」)
5.ヘンデル:メサイヤよりハレルヤ(原盤PIANO21「111ピアノヒッツ」)
6.モーツァルト:アイネクライネナハトムジークより(原盤PIANO21「モーツァルトトランスクリプション」)
7.Jシュトラウス2世:美しく青きドナウ(原盤PIANO21「旅のアルバムVol.1」)
8.ヴィヴァルディ:四季冬よりラルゴ(原盤PIANO21「111ピアノヒッツ」)
9.ワーグナー:ワルキューレの騎行(原盤SONY「ワグネリアーナ」)
10.アルベニス:タンゴ(原盤PIANO21「旅のアルバムVol.1」)
11.オルフ:カルミナブラーナより(原盤PIANO21「111ピアノヒッツ」)
12.マーラー:交響曲第5番よりアダージョ(原盤PIANO21「ピアノレアリティーズVol.1」)
13-16.ラフマニノフ:2台のピアノのための組曲第2番(原盤PIANO21「ピアノレアリティーズVol.3」)

CD2:
1.Rコルサコフ(シフラ編曲):熊蜂の飛行(原盤テルデック「アンコール」)
2.モーツァルト:交響曲第40番より第1楽章(原盤PIANO21「モーツァルトトランスクリプション」)
3.シューベルト(ゴドフスキー編曲):美しき水車小屋の娘より朝の挨拶(2013年新録音)
4.シューベルト:交響曲第8番未完成より第1楽章(原盤PIANO21「ウィーンコネクション」)
5.カツァリス:いろいろなテーマによる即興演奏(2014年新録音)
6.ホセ・ローロン:ローザス「波涛を越えて」によるワルツカプリース(原盤PIANO21「ラテンアメリカリサイタル」)
7-9.バッハ(ヴィヴァルディ):オルガン協奏曲第2番BWV593(2000年新録音)
10-15.リスト:6つのポーランドの歌S.480(2011年新録音)
16.ルイ13世(カツァリス編):汝、太陽を信ずる者(原盤PIANO21「フレンチミュージック」)
17. ド・リール(リスト&カツァリス編):ラ・マルセイエーズ(原盤PIANO21「フレンチミュージック」)

このCD2の3、5、7-9、10-15の4曲が完全に初出の新録音です。

完全にケンカ別れしたはずのソニークラシカルとなぜこのような形で新録音がリリースされたのか、PIANO21はどうなるのか、よくわかりませんが、どうもソニーとはなんらかの契約を結んだようです。

かといって、まさか中断したはずのショパン全集が再スタートするとは思えませんが。。。
まずは朗報ではあります。
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2015年来日公演情報:10月23日(金)名古屋しらかわホール

2015年秋は久しぶりにカツァリスがやってきます。

10月1日から約3週間滞在予定ですが、まずは第一弾で名古屋のしらかわホール公演のみ発表されました。

詳細は以下のとおりです。

10月23日(金)18:45開演 しらかわホール
S:8000円 A:7000円 B:6000円

チケット発売は、先行予約が2月7日・8日で行われますが、一般発売は2月21日(土)からです。
詳しくは、クラシック名古屋 052-678-5310 にお問い合わせください。

で、プログラムですが、

ショパン in F マズルカ、ノクターン、バラード第2番
ワーグナー「ローエングリン」「ワルキューレ」よりテーマ、ほか

と書いてあります。

ショパンのマズルカでin Fとすれば Op.68-3/4 を弾くということでしょう。
だとすればどちらもこれまで弾いたことはないはず。

ノクターンなら、第4番Op.15-1がヘ長調、第15番Op.55-1がヘ短調です。
これなら、4番は初ですが、15番は弾いたことがあります。

で、バラード第2番とありますが、ホンマかいな?と。
これまでバラードもスケルツォも何回か予定曲目に入っていたことがありますが、
すべて直前キャンセルで実現していません。
さて、今回はどうでしょうか。

そしてワーグナー。これはなんでしょう??? いつもやる即興演奏の延長のようなものか、
パラフレーズ的なものか? いずれにしても、カツァリスオリジナルでしょう。

そのほか、モーツァルトソナタ第11番「トルコ行進曲」やブラームスの小品も予定されています。
今後詳しくわかったらお知らせします。

また、これ以外の全国ツアー日程は3月以降に発表される予定です。
某オケとあのコンチェルトも。。。
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PIANO21新譜情報: カツァリス 111 ピアノヒッツ 録音データについて CD3-5

前回の続きです。今回はCD3-CD5です。

111_piano_hits_cd3.jpg 拡大できます。

まずはCD3-1、1曲目からピンクパンサーのテーマ! これは1996年の来日公演のバルカロールプロのアンコールで突如披露して、それ以来弾いていないというものです。なかなかおもしろいです。

CD3-2の白鳥は、フレンチミュージックからの再録です。1988年来日公演名古屋でのライブです。

CD3-4のバッハのアリアなのですが、これは新録音ではなく、サウンドトラックアレグロからの再収録です。

CD3-6のスカルラッティのソナタは、新録音です。これまでは、ゲスト出演したDVDで一部弾いていたのみです。コンサートでも弾いたことがある形跡はありません。

CD3-7のファリャの火祭りの踊りも、なんとスタジオ録音での新録音。この録音は非常に良い状態でフランスラジオでの公開録音音源が残っているので、てっきりこれかと思ってましたが。この曲も1980年代前半はコンサートで弾いていたので、日本でも弾いてほしいものです。

CD3-10 ショパン別れの曲。これもさすがにショパンライブ集からの再収録です。

そのあと、CD3-11から16まで新録音が続きます。とくに12のトルコ行進曲なんて、いまさらどうしたのって感じ。この曲は個性派ピアニストが好き勝手弾くのが最近の定番ですが、カツァおじさん、なぜかその流れには加わらず。。。

CD3-17 バッハのバディネリ。これは例のバッハトランスクリプション集からの再収録です。が、CD解説に書いてある録音データは間違っています。正しくは2003年1月です。これは確認済みです。

CD3-18から20までも新録音です。アリランのやつはよくわからん。

CD3-21 クリスマスの思い出。とうとう正規で発売。これは1度だけフランスのピアノ音楽雑誌の付録CDに収録されました。それにしても、この季節になるとついつい聞いてしまう。あの鐘の音をどうやって弾いているのか未だに謎。

CD3-22 月光1楽章も新録音。ベートーヴェンプロのアンコールで少し弾いたことがあるだけだが、第1楽章だけといわずに全部録音してほしい。というか、1980年代はベートーヴェンのソナタは全曲録音すると豪語していたのに。。。

CD3-23 ドビュッシー月の光。CD3-2と同じく日本公演ライブでフレンチミュージックからの再収録。

CD3-24 シューベルト軍隊行進曲も初出新録音。今回はこういうシューベルトとかシューマンで新録音が多い。

CD3-25 ワルキューレはさすがにSONY CLASSICALからの流用。

CD3-26 シューマン「ウィーンの謝肉祭の道化」から間奏曲。新録音。だから全曲やってくれってば。

CD3-27 プロコ7番終楽章。もちろん新録音であるはずなく、例の変態超速演奏の最終録。アルバム唯一のモノラル録音。

続いてCD4。

111_piano_hits_cd4.jpg 拡大できます。

CD4は再発売ものが多いです。

新録音の初出ものは、CD4-4・6・7・9・11・12・13のみです。

CD4-3のバッハトッカータとフーガは、CD3-17同じくバッハトランスクリプション集からの再収録ですが、これも同じく録音データは間違っています。

CD4-12は、よくアンコールやコンサート冒頭でやる即興演奏でおなじみのフレーズをつなぎ合わせて仕上げたという感じです。こういうのもスタジオ録音するというのも意外です。

CD4-13も上海公演のアンコールで披露していましたが、ライブではなく新録音ですね。

最後にCD-5です。

111_piano_hits_cd5.jpg拡大できます。

CD5にはなかなか面白い演奏がつまっています。

CD5-1 剣の舞、再収録ですが、これもなかなかの変態演奏です。しかも、1度だけ浜離宮公演でも披露し度胆をぬかれました。。。

CD5-2 サティジムノペディ第1番。サティはフレンチミュージック集でグノシエンヌを弾いていましたがこれははじめてです。昔からカツァリスは一応フランスで教育を受けたフランス人ピアニストの位置づけですが、フランス物はあまり弾きません。

CD5-4 このバッハも新録音です。イギリス組曲は初録音です。フランス組曲は第2番を録音していますが。

CD5-5 ショパンピアノ協奏曲第1番2楽章ソロバージョン。2番でなく1番なので新録音です。来日公演でもこれは弾きました。

CD5-6のシューベルトレントラーもこれまで弾いたことがない新しいものです。

CD5-7のブラームスワルツは弾いたことあるようで実はない。浜離宮のアンコールにサプライズで宮沢メイコさんと連弾したくらい。

CD5-9 エリーゼのために。今回トルコ行進曲とかエリーゼのためにまで新録音。キーシン君みたいにアンコールで弾いたらベタに盛り上がるぞ。

CD5-12 結婚行進曲。メンデルスゾーンの編曲らしいけど、やはりピアノ版は違和感あるな。新録音。

CD5-13 花のワルツ。新録音。おそらく今後発売が予定されているロシアものアルバムから先行収録になったのでは? これは浜離宮公演でも披露した曲。

CD5-14 ペールギュント朝。テルデック盤ではなくアーカイブシリーズのライブバージョンを再収録。

CD5-15から21 すべて新録音か初出。即興演奏でたまにでてくるアランフェス。CD3-21と同じ津田ホールライブで披露したハッピーバースデー変奏曲は意外にも初出。ユーチューブで見られるメニューヒンの誕生会で弾いてたやつです。
ガーシュイン、バーンスタインも新レパートリーかな。効果音入り。

CD5-22 ピアソラは新録音。DVDになっている上海ライブには入っていました。

CD5-23 おなじみアディオスは、初出のライブバージョンです。

以上、なんかぐちゃぐちゃしててわかりにくいけど、初録音のものが多くなかなか楽しめます。
あと2013年と2014年に録音したものはこれまでと違って音が良いと思います。
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PIANO21新譜情報: カツァリス 111 ピアノヒッツ 録音データについて CD1‐2

5枚組の 「111 PIANO HITS」がとうとうリリースされましたが、意外なものが再録音されていたりして、なかなか興味深いので録音データをまとめてみました。

カツァリスは基本飽き性なので、一度自分のレパートリーにして録音したものは、再録音するということはありません。また、ライブで弾いた曲もそのときに録音せずに、後になって録音するということもありません。

ところが、今回その両方の点で予想を裏切ってくれました。結果かなり多くのものが新録音、初出ということになっています。

まずはCD1からです。

111_piano_hits_cd1.jpg

いきなりCD1-1のバッハプレリュードBWV.846 が初出の再録音です。このあたりは確実に既存音源の使い回しかと思われましたが、意外にも新録音でした。特にこのバッハは、2000年6月録音のP21007「バッハVol.1」と、2005年10月録音の「アレグロサウンドトラック」に引き続き、3回目の録音となり、カツァリスにとって異例中の異例となります。よほど前のものが気に入らないのだろか・・・。

CD1-2,3 のバッハ・グノーのアヴェマリア、ワルソーコンチェルトは初出新録音、とうとう録音したかという感じ。

CD1-4の英雄ポロネーズ、これはさすがにSONY CLASSICAL録音からの再収録です。

CD1-5、6も初披露。5のシューマンは何曲かこのアルバムに散りばめられているのだが、なんか煩雑で聴きにくい。。。

CD1-7のアルハンブラは、再発売です。

CD1-8からCD1-18まで、ずっと初出の新録音。とくにバルトークとかカツァリスにしては珍しい。
あと、CD1-17でJ.シュトラウスのシュット編でウィーンの森の物語がありますが、おなじシュット編でドナウはすでに録音済みなので、それを再収録してもよさそうなのに、あえてもう1曲新録音というのが、らしくなく、やる気に満ちていますな。

CD1-19/20も再収録もの。さすがに革命をもう一度とはいかないわな。

CD1-21 さくら即興曲は、これまでライブのアンコールなどで弾いていたものをスタジオ録音して収録。ライブ音源があるはずなので、それを収録せずに、録音しなおしたところが、これまた、珍しくやる気満々。。。

CD1-22 初出の新録音の威風堂々第1番。これもまた意外で、数年前のライブでよく弾いたので、すでに消化済みの曲にもかかわらず、今回あらためてスタジオ録音するとは。。。

CD1-26 バンジョーはライブ録音ですが、これまで出てなかった別テイクの初出音源です。

続けてCD-2

111_piano_hits_cd2.jpg

CD2-1 ハンガリー狂詩曲第2番は、既発売ものの再収録です。

CD2-2から5のハイドン、クープラン、シューマンまでは初出、新録音。

CD2-6のトロイメライがなんとまた新録音。カツァリスのトロイメライは、テルデックスタジオ録音盤に、アーカイブシリーズに収録されている1989年津田ホールでのライブがあるので3回目のリリースとなります。映像ではエテルナハライブもあります。

CD2-7のシューベルトリストのアヴェマリアは新録音ではないものの、2000年のライブで、これまでリリースされておるものとは別テイクライブなので初出です。トロイメライとかも新しくスタジオ録音するなら、これもすればいいのに。。。(ていうかシューベルトリストの歌曲ははやくスタジオ録音で1枚アルバム作ってほしい。。。)

CD2-8は再収録もの。

CD2-9のマルチェロバッハのアダージョは、山ほどライブで弾いてるし音源もあるのに、これまたスタジオ録音の新録音。またスタジオ録音でも例のアレグロのサウンドトラックにあるので、2回目の録音となります。

CD2-10 無言歌より春の歌。初出、新録音なのだが、これはうれしい! とうとう無言歌やるか? 他も録音してほしい!

CD2-12 ショパン前奏曲7番。なんとこれも新録音。これなんか、SONY CLASSICAL盤があるんだから絶対再収録だと思ったのに! 一方、CD-4-10に収録されている同じショパン前奏曲16番は、ソニー盤の再収録なのだから、ますますわけわからんぞ。

CD2-13,14 ハバネラ、ファランドール、名曲アルバム集らしい曲。案外来日公演とかで弾くかも?

CD2-16 ブラームス間奏曲2番。いままでも弾いてもおかしくない曲だったと思うが、とうとうここで録音。

CD2-17 バターブレッド。これもアンコールでよく弾く曲だが、あらためてスタジオ録音。CDではテルデック盤のライブ集以来なので40年ぶりくらい?

CD2-18 シューベルトもかつてEMI盤以来の再録音。

CD2-20/21 第九第四楽章とショパンワルツ7番は再収録。さすがにね。。。

以上CD1/2の録音データ&ミニ解説でした。残りは後日。つづく。。。
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