今年の9月26日に予定されていた、ボン・ベートーヴェンフェスト2020での広瀬悦子さんとの第九ですが、来年2021年9月7日火曜日に延期されることが発表になっています。
プログラムは日本公演と同じ、ハンスフォンビューロー編曲の合唱幻想曲とリスト編曲(2台用)の第九です。
ちなみにこのシリーズはピアノで交響曲を全曲やるチクルスのトリですが、その前の8曲も延期されて開催されます。シチェルバコフがおいしいとこもっていきます。
https://www.beethovenfest.de/en/program/all-concerts/concert-guide/chorfantasie-die-neunte/
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2020年の来日公演予定はすべて2021年に延期
仕方ありませんが、夏に予定されていた公演も全部来年2-3月に延期となってしまいました。
同じく延期予定の霧島音楽祭も同じ時期になるのでしょうか。
ただ、平日だった日経ホールが土曜日になったり、土曜予定だった兵庫県文が平日になったりと、集客には苦労するかも・・・。
詳細はこちら。
最新情報:3月のリスト国際ピアノコンクールで審査委員長
3年に1度のフランツリスト国際ピアノコンクールが今年3月下旬にオランダ・ユトレヒトで開催されますが、イディル・ビレットの代役で審査委員長とマスタークラスを担当するようです。
https://www.tivolivredenburg.nl/agenda/masterclass-met-cyprien-katsaris-27-03-2020/
2020年カツァリス来日公演情報:7月12日(日)かつしかシンフォニーヒルズ
7月のオリンピック直前となりますが、葛飾でソロ公演が決まりました。
7月12日(日)14:00開演 かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール
一般 ¥5,500
なんとオールショパンプログラムと発表されてますが、昨年の鹿児島・大阪公演に続き、関東で初となるスケルツォ2番、英雄ポロネーズは弾くのでしょうか?
オールショパンといいながら、オールショパン(弟子含む)プロにいつの間にか変更されないことを望みます。。。
チケットは招聘元レガーレでのみメールで先行予約あります。(2月11日00:00〜2月17日23:59まで)
有)LEGARE : cdt.legare@jcom.home.ne.jp
ストリーミング映像:1月10日パリ公演が見れます
先日のウェブラジオでのタイマー録音をミスってかなり凹んでいたら、なんとコンサートの主催者であるルイヴィトン財団のホームページに動画がまるまるアップされております。
それもかかなりの高音質&高画質で!!
もうLV様さまです!!!
なぜルイヴィトンかといえば、ご承知の通り、たびたびカツァリスと共演している女性ピアニスト、エレーヌ・メルシエの旦那はあのルイヴィトングループのCEOヴェルナール・アルノーでございます。正真正銘のビリオネアセレブ。そりゃ、カツァリスとCDくらい小遣いで作るでしょ。
当日のプラグラムは以下の通り。なんといっても英雄ポロネーズを弾いています。
即興演奏
ベートーヴェン:交響曲第9番第3楽章(ワーグナー編曲)
ベートーヴェン:交響曲第7番第2楽章(リスト編曲)
ハイドン:ピアノソナタ第48番
シューベルト:小品(即興曲)D946-2
ショパン:英雄ポロネーズ
リスト:ラ・マルセイユース
カツァリス自作曲3曲
Appassionato(熱情)
la belle cubaine(美しいキューバ人)
et Coup de foudre(一目惚れ)
こちらからどうぞ。
ラ・マルセイユースを弾いたのは88年の東京公演以来??? 珍しい!
それに即興演奏長すぎ! いつもの終わりのフレーズ出てきても、まだまだ続く、さすが大スポンサーへのサービスか!?
2020年来日公演情報:7月15日(水)日経ホール
7月15日にまた日経ホール、プログラムは同じオールベートーヴェンプロです!
イープラスでのチケットはもう先行発売開始!
第498回日経ミューズサロン
シプリアン・カツァリス ピアノ・リサイタル
~鍵盤の魔術師カツァリスが生誕250周年を記念してベートーヴェンを弾く~
2020年7月15日(水) 午後6時30分開演
日経ホール
イープラス先行予約はこちら
最新インタビュー:ベートーヴェンイヤー2020年について
フランス語サイトですが、Classiquenews . com というサイトにかっつぁん最新インタビューが掲載されていたので、日本語訳で抜粋掲載します。
特に珍しいことは話していません。まじめなインタビューです。もちろんマエザワ氏へのラブコールもありません・・・。
CNC:この6枚組のCD-BOXに収録する曲目はどのような基準で選んだのですか?
CK:若かりしベートーヴェンの最初の作品から最後の作品まで年代順に配列しました。8つのソナタ、32の変奏曲などなど有名なオリジナル作品を混ぜ合わせたものです。同様に、ヴァイオリンとピアノのためのソナタ「クロイツェル」「春」といった珍しいトランスクリプション、そして四重奏の曲も収録されています。
CNC:このCDを録音するにあたって、何か発見したことはありますか?
CK:ベートーヴェン自身の編曲によるピアノ版「騎士バレエのための音楽」「すべての長調のための2つの前奏曲」「ワーグナー編交響曲第9番より第3楽章アダージョ」「サン=サーンス編弦楽四重奏曲第6番より第2楽章アダージョ」ムソルグスキー編弦楽四重奏曲第16番より第3楽章レント」フランツ・クラク編ヴァイオリン協奏曲ニ長調より第3楽章」。これらは全て19世紀に作られたトランスクリプションであり、当時の音楽家達がベートーヴェンをどう捉えていたかがよくわかります。
CNC:あなたはベートーヴェンについてどのような見解をお持ちでしょうか?ベートーヴェンの何が一番お好きなのでしょうか?この6枚のCDでは、ベートーヴェンの何にスポットを当てているのでしょうか?
CK:彼が明白な人間中心主義であること、不公平に対しての反抗的な精神。そして彼の生きた時代に起きた戦争、楽譜の中のシンコペーション上に示されたたくさんのアクセントが、人間中心主義のための「物事を前に推し進める」という彼の決意を示しているかのようです。ヴァイオリン協奏曲の最後のところに出てくる荘厳なテーマは胸が締め付けられるほど素晴らしいものです。
CNC:2020年今年のベートーヴェンイヤーに向けての抱負をお聞かせください。
CK:私は、あまりにも軽々しく、そして美しい価値観を少しずつ失いつつあるこの社会に、人間中心主義のメッセージを広く伝えたいと思っています。
CNC:今年のベートーヴェンイヤーを記念して、個人的に演奏される予定はありますか?
CK:昨年12月に33回目の日本ツアーで年代順に組まれたプログラムを演奏しましたが、2020年5月4日ボン(ベートーヴェン生誕の地)で同じプログラムを再演する予定です:最初に作った曲である「ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲」「ベートーヴェン編曲によるピアノ版騎士バレエのための音楽」「ソナタ第17番テンペスト」「最後のヴァイオリン協奏曲」「軍楽のための行進曲」「交響曲第2楽章(ワーグナー編第9番とリスト編第7番)」。
それから「ハンス・フォン・ビューロー(リストの娘コジマと結婚、後に離婚して彼女はワーグナーと再婚)編の合唱幻想曲を日本人ピアニストの広瀬悦子さんと共演する予定もあります。彼女はモスクワ青少年ショパン国際ピアノコンクール優勝、アルゲリッチ国際コンクールで優勝しました。パリ在住であり、毎年フランス・ナントの「ラ・フォル・ジュルネ」に出演、また何度もロック・ダンテロン・ピアノフェスティバルに出演しています。
また、2020年12月16日ベートーヴェンの誕生日には、彼が生まれたボンのベートーヴェンハウスのコンサートホールでコンサートを開くことになっています。
その他、ヨーロッパ各地でピアノ協奏曲を弾く予定もあります。
更新記録:ディスコグラフィーコーナーを更新
ディスコグラフィーコーナーにPIANO21の最新CD、ベートーベン・クロノロジカル・オデッセィを追加して更新しました。
このCD、これまでのPIANO21の中でBestのうちの1枚だと思います。
特に、スプリング、クロイツェルソナタ、Vn協奏曲の3つの編曲物が気に入りました。
最新情報:また変なコンチェルトを弾く様子(アレンスキー、ハサノフ、カバレフスキー)
来年のベートーヴェンイヤーに向けて、年末から大忙しのはずなのに、また変な曲弾くみたいです。
来年2月にドイツで以前にも共演しているミーロン・マイケイリディス指揮のエアフルトフィルと。
アレンスキー:リャビーニンの主題による幻想曲 op.48
ゴットフリート・ハサノフ:ピアノ協奏曲第1番
カバレフスキー:ピアノ協奏曲第3番
そういえば、ロシアの珍しいコンチェルトを3曲弾くと上海で語ってたけど、このことか。
アレンスキーは1861年生まれでリムスキーコルサコフの弟子らしいけど、YouTubeでこの曲を聞くと、出来損ないのラフマニノフっぽい曲くらい・・・。
ハサノフは1900年生まれらしいけど、まったく調べても出てこない。曲はこんな感じ。なんか昔のドラマの間奏曲みたいな・・・。正直ピアノソロは主役じゃないわな。
カバレフスキーのピアノ協奏曲はアシュケナージにボロカス言われたらしいw3番。アレンスキー・ハサノフに比べれば、はるかに聴ける・・・。コンサートのメイン曲としてはどうかと思うけど、かっつぁんらしいかも。
いや、まあ、こういうの弾くのはいいんですけど、弾くなら本気で全世界にこの曲のよさを知らしめるくらいの気持ちで弾きこんでほしい。
なんか最近ちょっと1回弾いてみました的なものが多すぎるわ。そういえば、ベートーヴェンの今チェルトも1番、4番をどっかで弾くとか言ってたけど、ホンマかいな。
日々是カツァリス2019番外編:11月2日 上海公演遠征
ソウル、北京に続いて3回目の海外遠征は上海です。
海外までおっかけていく気力なんてもうないと思ってたんですが、中国国内ツアーのプログラムが鹿児島と同じと知り、もうスケルツォも英雄ポロネーズも日本で弾くことはないだろうし、もしかしたらこれが最後かもと思い、決意。
いつものおっかけ三人衆での遠征となりました。
今回現地ではとにかく森岡さんの旦那様にお世話になりっぱなし。 上海着の夜がまずこれですもん。
どーーーん、はい、キタ! 上海蟹!!!
でもって、パッカー!
オス、メス両方堪能!!! クリーミーでまったく臭みないし、基本、生魚、魚卵系苦手なわたくしですが、ペロリ。 オスのほうが好みでしたわ。
その後、上海といえば、この夜景。
なかなかいい雰囲気ですが、40代男、50代、ゴホゴホ(以下自粛)
翌日、昼からゆっくり観光。旧市街地、激混み。
夜は早めに食べてからコンサートに行こうということで。上海なのに北京ダック!
実は2010年の北京ツアーのときに食べた北京ダックがとても美味しく記憶に残っていたのですが、そこの同じ系列のお店があるということで。
北京の食べ方での北京ダックはこのように皮だけではなく身も食べます。(これは2010年の写真)
森岡さんによれば、このような北京風の北京ダックの食べ方は南の人からは品が無い食べ方といわれてるそう。(皮だけ食べるのが粋ということか?)
今回食べてもやっぱり美味! 皮と身の間の油がジューシーでいくらでも食べられる!
で、このお店、実は日本にもあるそうで。銀座、新宿、六本木に3店舗あるこのお店です。。。
全聚徳(ゼンシュトク) 超、高そう、実際高い!
でも上海では1人1500円くらいで腹いっぱいでしたよ! 最高かよ!!
腹いっぱい、満腹、眠い、ホテル帰って寝たいわー まあ、でも、行くかー 会場入り口、なんか高級クラブ風。
コンサートのチラシ なんでこんな大昔の写真? 詐欺じゃんw ベヒを弾いてる写真かもな。
それに、コンサート会場でもプログラムとか配られないし、これだけでは、ショパンの曲はともかく弟子曲弾いたら何がなんだか分からないのでは?
一応、本当にコンサートに行ったという証拠写真。
今回も、ベヒシュタインお抱えツアーなので当然ピアノはベヒたん。
ベヒたんは今回チケット招待してくれたので悪口は言わないw(てか、客層からするとほぼベヒ宣伝の招待客なんじゃね?)
曲目は、鹿児島と少し違ってました。
即興演奏 ショパン:プレリュード Op.28-20
ショパン:ノクターン No.2 Op.9-2
フォンタナ:マズルカ Op. 21 No.2
フォンタナ:華麗な大ワルツ Op.11
ショパン:マズルカ Op.17-4
テレフセン:ノクターン No.2 Op.11 / No.4 Op.39 / マズルカ Op.3-3,4
ショパン:バラードNo.1
フィルチ:マズルカ、舟歌、さようなら!
以上、前半は鹿児島ではなかった即興演奏を頭にやって、曲順がちょっと変わっただけで同じ。
感想はまあノーコメント。座る位置が悪かったのかと思ったので、後半から空いてる最前列に移動。(みんな空いてるとガンガン移動していく!)
で、いよいよ後半。
ショパン:スケルツォNo.2
ミクリ:48のルーマニア旋律
ショパン:ワルツNo.7 Op.64-2
ショパン:幻想即興曲
グートマン:華麗なギャロップ、ポロネーズ
ショパン;英雄ポロネーズ
アンコール モニューシュコ:ワルツ
幻想即興曲が入って、弟子曲を少しカット。アンコのモニューシュコは同じ
さて。
さて。。。
まじでびっくりした
何をびっくりしたって?
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
「カツァリスが死ぬ、やばい! ああやばい!と
思ったら いつのまにか終わっていた」
な… 何を言っているのか わからねーと思うが
おれも 何を見たのか聴いたのか わからなかった…
頭がどうにかなりそうだった… 演奏技術だとかピアノの質だとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…
そんなわけで、ちょっとしたアクシデントがあったのですが、カツァリス本人から、「書くな」「書いたら、ヤクザ、バーン」と脅されているので言えません。。。
それだと読んでくださっている方は気になるでしょうから言える事として・・・。
やはり今回、ベートーヴェンプロが迫っている中、ハードスケジュールで準備不足&極度のお疲れであったのだろうと推測いたします。
目がおかしいらしいので安静にしてほしいです。
以上。
気を取り直して翌日帰国日。
また豪勢なランチ。
ここでもまた上海蟹、そして上海焼きそば最高に旨かった!
いろいろ考えるところもあったし、年末、来年のベトプロどうなるんだろうと不安も実はありますが、旨いもの食ったツアーとして良い思い出となりました。
同行の皆様、上海の皆様、お世話になりました!