約2年ぶり新譜発売!「ロシアン・ミュージック」

待ちに待った、カツァリス約2年ぶりの新譜が発売されました。
題して「ロシアン・ミュージック」。メインは、ラフマニノフP協3とチャイコP協という、思いっきり王道。
さて、出来はといえば、これがなんとも難しい。
そもそも、珍しいのだが、現役バリバリのピアニストが自分の30年も前のライブを自ら喜んで発売することなどないですな。むしろ嫌がるのが普通で、こういうCDというのは死んだ演奏家かCDが少ない演奏家の海賊盤のようなことが多いもの。普通のピアニストならもっといまのほうがいい演奏ができるとして録り直しますな。ところが、カツァは、そんなもの不要とばかり、自信満々に自分の30年前の録音をつきつけてくる。。。この強烈な自負心には頭が下がるものの、でもやっぱり、物足りないってことです。カツァリスの今を知っているファンが、カツァならラフマニノフのコンチェルトをどう弾くのか、チャイコをどう弾くのかという楽しい想像・疑問に答えてくれるには十分な演奏だが、結局それだけという感じ。ソロの小品はさすがですがね。

曲目の詳細はサイトのDiscoraphyのページをみてください。

そのほか、気付いた点をいくつか。

1.PIANO21シリーズの再編、再発
どうも、またPIANO21シリーズを再編して再発売するようです。
裏ジャケットのカタログのページには、これまで発売されたアイテムにくわえて、「カツァリス・アーカイブ」と銘打ったタイトルがいくつかのっています。そこには、この「ロシアンミュージック」と「フレンチミュージック」(どうもこれはルイ13世の再発だと思う)、あとは、ベートーヴェンソナタ&P協3、シューマン集、そして先日日本でのみ再発されたEMIのオーマンディとの共演盤リストハンガリア協奏曲奏曲ものっています。いまいち、このアーカイブシリーズの意味がわかりません。

2.次回発売予定
そのカタログによれば、今後モーツァルト協奏曲集第三弾がでそうです。曲は24番と18番。

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