10月20日(火)は日経ホールにて、以前に浜離宮で、ドヴォルザークとショパンPコン2番(弦楽四重奏版)を共演したシマノフスキー弦楽四重奏団(以下:シマちゃん)と再び共演で、今回はブラームスのピアノクインテットです。
で、実はこの前の日に、翌日21日の浜離宮でのシマちゃん単独コンサートの後半の曲を急遽変更し、カツァリスがスクランブル出動してシューマンのピアノクインテットを演奏することが決まっておりまして・・・。
そのことはさておき、この日の感想です。
《開演前》
・ ブラームスのクインテットなんて、大昔のメロスSQとのラジオ放送とか、カツァリス五重奏団のとき以来?
・ まして、西宮で、「ひとりでしかできないもん」を見せつけられた後だし
・ 「こんなノリではブラームスのクインテットなんて無理だろう…」と、不安いっぱい
《前半シマちゃんのみ》 ※マーブル嬢談
・ カルテットは、昨年第一ヴァイオリン奏者が交代し、これから更にしっくり馴染んでくるのかな、という感じ
・ それでも、奏者間のバランスやキャッチボールは相変わらず素晴らしい。
・ 前半のベートーヴェンやシマノフスキ、愉しかった。
《後半カツァ登場、ブラームス》 ※マーブル嬢談
・ ピアノはCFXではなく、ホールの持ち物のヤマハ。
・ 出だしからしばらく、ややタッチが浅くなったり、弦とうまく噛み合わない場面もあったけれど、徐々に「らしさ」が出てきて、ブラームスのこの曲に相応しく重厚に鳴り始めた。
・ カルテットの感覚の鋭さも光り、カツァリスがどんな「キラーパス」を出してもそれをにっこりと柔らかく受けとめ、「じゃあこんな歌い方はどう?」ってボールを投げ返したり。
・ そんな音でのやりとりがカツァリスも楽しかったらしく、笑みが浮かぶ瞬間も多々。
・ 美しい第二楽章ではカツァリスの美音が前面に。デリケートな世界を壊さぬよう、そっと大切に寄り添うカルテット。
・ 昨日は特に、真ん中のお二人(第二VnとVc)の職人技が印象的。
・ チェリスト氏は、深い音色で鳴らしながらも、常にカツァリスを見やり、その動向に鋭敏に反応しておられ、それによりアンサンブルがぐっと引き締まったように。
・ 緊張感を高めながら熱く盛り上がり幕切れ。全員完全燃焼、ブラボーの声もたくさん。
《アンコール》
・ 翌日21日演奏予定のシューマンのピアノ五重奏曲から第三楽章で、翌日への期待が膨らんだ。
《感想》
・ なんかリハでは不安いっぱいだったらしいけど、本番ではバッチリ。
・ カツァ、やればできる子ね。
・ シマちゃん、職人だねえ(ちょっと強面だし)
・ いや、翌日楽しみだわ。
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