まあ本当に更新をサボっておりまして、気が付けば2024年大晦日。
なので、シューベルトソナタ13番のが来たのもあり、ディスコグラフィーを更新しておきました。
また来年秋に向けボチボチやっていきます。来年もよろしくお願いします。
ディスコグラフィー : 2000年代以降 PIANO21 時代のカツァリス
ディスコグラフィー : 2000年代 その他レーベルへの録音
まあ本当に更新をサボっておりまして、気が付けば2024年大晦日。
なので、シューベルトソナタ13番のが来たのもあり、ディスコグラフィーを更新しておきました。
また来年秋に向けボチボチやっていきます。来年もよろしくお願いします。
ディスコグラフィー : 2000年代以降 PIANO21 時代のカツァリス
ディスコグラフィー : 2000年代 その他レーベルへの録音
2024年のショパンと彼のヨーロッパ音楽祭のトリとなったワルシャワフィルとの共演音源がYou Tubeにアップされました。Polskie Radioで放送されると思ってたのですが、いつのまにかオンエアされてたようです。
プログラムは以下の通りです。
リスト:ベートーヴェンの『アテネの廃墟』の主題による変奏曲
リスト:ハンガリー幻想曲
アントニー・ヴィット指揮ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
(2024年9月8日)
アンコール
1.観客から与えられた3つの音を使った即興演奏
2.Remember that automn?(編曲:M. Kaszycki)
Nostalgic Polish Tango(編曲:Karol A, Penson)
3.ショパン:マズルカ第45番Op.67-4
ショパンの音楽祭なのにリスト弾きまくって、よくわからないお題を3つもらってのアンコール(らくごのごみたいなやつ)に、ポーランドのポピュラーなメロディー。最後にようやくショパンのマズルカ。
途中のアンコールでガサガサ音がして笑い声が入ってるのは譜面を落としたかららしいです。
久しぶりにウェブラジオでの生放送があります。
2月22日19:30-22:00 (日本時間23日深夜3:30-6:00)
放送局RTVスロヴェニア
リスト:ピアノ協奏曲第2番イ長調 S.125
リスト:ハンガリー幻想曲 S.123
R.シュトラウス:組曲「ばらの騎士」 op.56
ラヴェル:舞踊詩「ラ・ヴァルス」
シプリアン・カツァリス(ピアノ)
リオ・クオクマン指揮RTVスロヴェニア交響楽団
曲はリストの2曲。最近日本では弾いていないけど十八番中の十八番ですな。
指揮者は、香港、マカオのオケの常任指揮者、クオクマン。
聴き方は下記のリンク先番組表で時間になって生中継で聴くか、どうもすぐじゃなくても何日かたったらアーカイブされるようなので、
3:30まで起きてなくても大丈夫かと思います。たぶん。。。
https://ars.rtvslo.si/spored/2024-02-22
浜離宮に続いて東京公演2日目はここのところ続いている葛飾での公演。おもえば、コロナ期間中の2020年にここでオールショパンプログラムが予定されていて延期、さらに延期分の2021年も結局中止となったことがありました。あのまま、オールショパンを久しぶりにやっていたら、どうだっただろう・・・と思わなくもないですな。
2つ目のプログラムは前半のみ変更。
シューベルト:即興曲第1番ヘ短調 D.935,Op.142-1
シューベルト:即興曲第3番変ロ長調 D.935 Op.142-3
シューベルト (リスト編曲):アヴェ・マリア
シューマン:子供の情景
ラフマニノフ:幻想的小品集 Op.3
カツァリス:ラフマニノフの有名な旋律を主題にした即興演奏(主に協奏曲など)
カツァリス:さようならラフマニノフ
アンコール1 ショパン:幻想即興曲
アンコール2 バッハ(カツァリス・シロティ編):ラルゴ(協奏曲BWV1056から)
前半のシューベルト即興曲が899から935に変更で、念願の935ー1が聴けましたよ。なんかペダルをあまり使わず、脳内シミュレーションしてたものと違ったけど、満足。
シューベルトリストはセレナーデではなくアヴェマリア。もう何回聴いたか分からないけど毎回ちょっとづつ違う感じがするのがおもしろい。
浜離宮ではハンガリー幻想曲のソロ版という超ド級サプライズがあったが、葛飾ではその代わりに子供の情景。ちょっとプログラム的に釣り合わないやんと思ったけど、いい意味で枯れた巨匠チックな子供の情景だったな。随分久しぶりだと思ったけど、2019年の日経ホール以来だからそうでもなかったです。
後半は浜離宮と同じプログラム。幻想的小品集はこれからも弾くかどうかわからないけど、いいレパートリーになったね。レコーディングしてるんだろうか。
ピアノ協奏曲メインのメドレーは浜離宮のときとメインパートは変わってなかったけど繋ぎ曲、繋ぎ方が変わっていたので、やっぱりこれは即興といってもいいかもしれないw やはりこの演奏が一番盛り上がるので、本プロ最後はこれにしたほうがいいと思いますw
アンコールは、1曲目は浜離宮と同じショパン幻想即興曲、2曲目はお馴染みバッハのラルゴ、シロティ編ではなくてカツァリス編だったかも。
そんなわけで、正直ホールの音響は浜離宮に敵わないけど、集中力高い演奏で今日もまあまあ満足でした。
自分は今年はこれで打ち止め、大阪、福岡は行きませんが、来日中のエピソードなどあったらまとめてまたアップします。
23日に来日して、25-26日に非公開レッスン、28日に非公開ゲネプロと、ほぼ一週間日本に滞在してからの初日となった浜離宮公演、やはり神公演となりました。
シューベルト:即興曲第1番ハ長調 D.899,Op.90-1
シューベルト:即興曲第3番変ト長調 D.899 Op.90-3
シューベルト (リスト編曲):セレナーデ
シューベルト:楽興の時第3番 D.780, Op.94-3
リスト:ハンガリー幻想曲S.123(編曲:ハンスフォンビューロー/カツァリス)
ラフマニノフ:幻想的小品集 Op.3
カツァリス:ラフマニノフの有名な旋律を主題にした即興演奏(主に協奏曲など)
カツァリス:さようならラフマニノフ
アンコール1 ショパン:幻想即興曲
アンコール2 カツァリス:シャンソンのテーマで即興演奏
なかなか全曲発表されなかったプログラムでしたが、まあまあまとまりあるものでした。
前半はシューベルト&リスト、後半がラフマニノフで一応事前謳い文句に偽りなしでw
で、まずはシューベルト即興曲D899-1/3。もう一つのプロではD935-1/3で、いずれもキャリア初演奏。
(935の第2番だけは2017年の来日公演でも弾いたので、全曲初ではない)
以前からどうにか899は弾いてほしかったので感無量ですが、やはり初めて弾くだけあって手探り感はあれど、899-3で美音堪能させていただきました。もっと弾きこんでくれたらもっと素晴らしくなりそう。
そのあとのセレナーデはもう堂に入ったもの。
有名な楽興の時3番、これも確かかなり久しぶりで、CDではPIANOヒッツ101に収録されています。
そして、前半の堂々たるメイン曲は、なんと協奏曲レパートリーの十八番であるリストのハンガリー幻想曲のソロ版! え、いったいいつこんなの仕込んでたの? とびっくりだったが、ハンスフォンビューローの編曲をベースにカツァリスが手を入れた形のようで、なんども聴いた曲のソロパートが蘇りつつ、オケパートを好き勝手弾きまくってるに、曲の構成として、同じひとり協奏曲レパートリーのピアノ協奏曲第2番よりも無理がなくてかなりいい感じ。
いよいよ協奏曲のソロバージョンも増えてきたので、そのうちそればかりの「楽団ひとり」の夕べとかやりそう。
後半はなんといってもラフマニノフの即興メドレー?と予告されていたパート。いまいちどういう風にやるのか???だったけど、いきなり協奏曲第1番からはじまったので、これは以前から予告していた「協奏曲のメロディーのメドレー」だなと確信。実際そうなったけど、結構おさまりもよく、ひぱってくるところがやっぱりそこだよねと納得でこれはこれで大満足。即興とは言ってるけど、絶対これはレコーディングしているに違いないと思うw
ただ、本プロ最後に自作をもってきてたけど、盛り上がりから言えば順番を逆にしたほうがよいのにとは思います。
アンコールで幻想即興曲って意外に久しぶり? たぶん2016年以来かな。アンコ2曲目は以前もやって、CDにもなったフレンチソング、シャンソンの即興。これはそのときどきでつなぎ方が変わったりするので、本当の即興演奏っぽい。
簡単なまとめは以上で、じっくり振り返るのはまた後日。
ただ、いいたいことは以下のことがすべて。
神ホール(浜離宮)+神ピアノ(ヤマハCFX)+神調律師(曽我氏)=まだまだ世界レベルの神演奏
2年かかりましたが、ようやくレコード芸術の月評まとめを作成しました。
レコ芸もなくなってしまったのでいろいろ感慨深いですが、まとめてるときに当時を懐かしく思い出しました。
レコ芸の権威もあったけど、その権威に向かっていくアンチレコ芸とかの熱もありましたね、当時は。
自分としても終活のつもりでまとめましたので、レコ芸の広告欄などもおもしろいのでぜひゆっくりみてください。
Article:レコード芸術
長年カツァリスの正規・非正規録音のコレクターをやってますが、まだ知らなかったものが出てくるなんて思わなかったですが、運よく入手できました。
《NUIT DE LA QUATRA 74-75》
リスト:メフィストワルツ第1番 S.514
バッハ:ラルゴ(ピアノ協奏曲BWV1056)
1975年5月23日パリ・ギメ美術館でのライブ録音。
AAAA(Association of Armenian Artistic Action)主催による1975年のライブの一部に出演したときの非売品LP。
このときの出演についてカツァリスにきくと、この年1975年4月24日に例のシフラの前で演奏した熊蜂の飛行のTV生放送があり、それをみたアルメニア人アートディレクターのグレゴール・ハンパルツォミアン(Gregor Hampartzoumian)が急遽依頼してきたとのこと。ライブのタイトルは「NUIT DE LA QUATRA(クアトラの夜)」となっており、クアトラというのは1972年にこのハンパルツォミアンが設立した「アルメニア芸術活動協会」のこと。
なぜカツァリスに依頼があったかといえば、このTV放送があった4月24日というのはアルメニア人にとって重要な20世紀初頭にあったオスマントルコによる「ジェノサイド追悼記念日」(Wiki)らしく、カツァリスの演奏にこのハンパルツォミアンが感激したことに加え、この前年1974年にトルコによるキプロス侵攻があり、カツァリスを同じトルコによる被害国出身者としてシンパシーがあったのでは?ということらしい。
演奏については若きカツァリスの才気あふれる元気のいい演奏で、しかもテルデック録音以外の生演奏のメフィストワルツ第1番というのは非常に珍しく貴重な記録。(いままで協奏曲バージョンは生演奏で弾いた記録はあるが、ソロはこれが唯一)
ディスコグラフィー → https://wp.me/PaBulV-9O
まもなく詳細は発表になると思いますが、今年の来日公演はラフマニノフ生誕250年ということで「ラフマニノフへのオマージュ」というテーマになっています。
オマージュなのでラフマニノフプロではないところがかっつぁんらしいと思いますが、何を弾くのでしょうか。
これまでカツァリスが弾いたラフマニノフは以下の通りです。(カッコ内は収録CD)
(ソロ曲CD)
ピアノ協奏曲第3番 Op.30(エリザベートコンクールライブ、アーカイブス「ロシアンミュージック」)
前奏曲 Op.23-2(親和力)
前奏曲 Op.23-4(アーカイブス「ロシアンミュージック」)
前奏曲 Op.23-5(アーカイブス「ロシアンミュージック」)
エチュード「音の絵」 Op.39-1 (チャイコフスキーコンクールライブ)
幻想的小品集 Op.3-2「鐘」(アーカイブス「ロシアンミュージック」)←これは今回プログラムに入ってる
ショパンの主題による変奏曲 Op.22(変奏曲集)
(編曲物CD)
2台のピアノのための組曲第1番 Op.5 より 第2・3楽章(ハープ・ミーツ・ピアノ)
ヴォカリーズ(ピアノレアリティーズVol.1)
2台のピアノのための組曲第2番 Op.17(ピアノレアリティーズVol.3)
交響曲第2番ホ短調 Op.27よりアダージョ(ピアノレアリティーズVol.3)
あとCDにはなってませんが、2013年の浜離宮では 幻想的小品集Op.3-3「メロディ」を弾いています。
これらを組み合わせてもちょっとプログラムにはなりそうにありませんが、以前にかっつぁんが「ラフマニノフのピアノ協奏曲の2、3番を抜粋してソロバージョンにしてCDを作りたい」とか言ってましたし、前回のコンサートのアンコールではラフマニノフ2番コンチェルトのメロディーを弾いてたりしたので、案外そういうのだと「オマージュ」というテーマにも合ってるような気がします。
今週6月11日(日)の朝7時からドイツWDRにて1984年のハンガリー幻想曲が放送されます。いままで何回か放送されてきましたが、これが実にいい演奏ですので、聴いたことがない人はぜひ。
演奏は、1984年1月27日にドイツ・ザールブリュッケンで行われたもので、名匠ピンカス・スタインバーグ指揮で地元ザールブリュッケン放送交響楽団との共演です。カツァリス32歳のときで若手パリパリのころですが、とにかくタッチの強靭さと演奏の推進力がいまとまるっきり違います。ついてこいとばかりにオケにケンカを売って破綻しかけるくらいのスリリングさとそれに負けじとムキになる分厚いオケ演奏に痺れます。ここから10年くらいがかっつぁんの全盛期だったのだなあとあらためてため息が出ます。。。
放送は下記の予定ですが、番組の中で5曲目の放送順なのですが、何時に流れるか分かりません。たぶん7:45から8:00くらいではないかと推測します。
2023年6月11日ドイツ時間0:03-06:00(日本時間07:03-13:00)WDR 3(https://www1.wdr.de/radio/wdr3/)
Das ARD Nachtkonzert (https://www.wdr.de/programmvorschau/wdr3/sendung/2023-06-11/00-03/whatson_11068335183527/das-ard-nachtkonzert.html )
Wolfgang Amadeus Mozart:Rondo C-Dur, KV 373; Lena Neudauer, Violine; Deutsche Radio Philharmonie Saarbrücken Kaiserslautern, Leitung: Bruno Weil
Philippe Gaubert:Trois aquarelles; shawnigan-trio
Georges Auric:Les fâcheux; Deutsche Radio Philharmonie Saarbrücken Kaiserslautern, Leitung: Christoph Poppen
Dmitrij Schostakowitsch:Streichquartett Nr. 3 F-Dur, op. 73; Rasumowsky Quartett
Franz Liszt:Ungarische Fantasie; Cyprien Katsaris, Klavier; Rundfunk-Sinfonieorchester Saarbrücken, Leitung: Pinchas Steinberg(5曲目です)
1984年1月27日ドイツ・ザールブリュッケン
リスト:ハンガリー幻想曲
ピンカス・スタインバーグ指揮
ザールブリュッケン放送交響楽団
実はこの日はハンガリー幻想曲のほかに、例の悲愴協奏曲も演奏されていますが、こちらはあまり再放送されません。。。
ちょっとさぼってましたディスコグラフィーコーナーに、ドンジョバンニとハイドン協奏曲を追加してアップデートしました。
で、気づいたのですが、マリナーと共演したハイドンの協奏曲は皇帝と同時に録音して、皇帝のみ発売されてたという認識だったのですが、ハイドンは2013年4月、皇帝は2014年4月の録音と表記されており、カツァリスに確認したところ、セッションは確かに2回行ったとのことなので、同時ではなかったので訂正します。