またもやYOU TUBEです。
今年の初めにアップされていましたが、フランスのTV番組に出演して
即興演奏しまくっていた映像の完全版がアップされています。どうも
カツァリスサイドがアップしたようですが。
で、どうもこの映像、DVDにもなっているようです。(こちら)
ではアップされている映像を、若干の内容解説とともにあらためて紹介します。
Zegel(司会者 以下Z):超絶技巧の持ち主Cyprienを招くことができてとてもうれしいです。
K(カツァリス 以下K):それはどうもありがとう。
Z:私が初めて君の演奏を聴いたのは、TV番組でリストを弾いていたときだったんだ。とても気に入ったよ。 インプロヴィゼーションの王様といえばリストだよね。
K:そうですね。
Z:彼はコンサートではあまり即興はやらなかったみたいだけど、たまにはその当時流行っていたオペラの一節をモチーフにして即興演奏をしていたみたいだね。では、オペラの一節をモチーフにしたちょっとした「リスト風の即興」から始めてもらえるかな?
Z:即興といえばバッハです。オルガニストであった彼は聖堂で即興演奏をしていました。そもそも彼はあまりにも変なハーモニーで延々と即興演奏を続けてしまい、18才のときに得た第一オルガン奏者のポストを失ったといわれています。どのような方法でバッハは即興演奏をしていたのでしょうか?
この独創的なトッカータをおききになればおわかりになるでしょう。もしトッカータ ニ短調を知らない人がいたら、きっとバッハはこんなふうに即興で演奏してくれたことでしょう。
♪演奏♪
K:エトセトラ、エトセトラ・・・
Z:素晴らしい!ブラボー! ベートーヴェンが即興演奏をしたというのはきいたことがありませんよね。 幻想曲ロ短調で一例を革命的な響きで・・・お見せしましょう。
K:いいですよ。この曲のはじめは奇妙な感じですが、終り方は素晴らしいです。最初はこんな感じで♪そしてテーマ♪展開部♪そして典型的なベートーヴェンらしいテーマ♪ 次のことを考えているときには音階でつなぎます♪ ここでは歌曲を挿入します。Paulineに捧げます。♪ そしてここでどうしようかなと考えつつ♪さらに美しいメロディーで♪ ベートーヴェンといえば変奏なので♪ これがまさに即興です。最後は音階で終えます。と、こんな感じです。
Z:ブラボー! ショパンの幻想即興曲はどのように思う?
K:私は、自由な発想ができる空間のように感じます。森の中を長髪をなびかせながら少女が馬に乗って駆け抜けていくというような・・・
Z:・・・・では弾いてみてください。
♪演奏♪
K:ショパンの一番弟子にデュボワ夫人という人がいましたが、彼女所有の有名なワルツの楽譜を見ると、彼女が演奏していた時にショパンが即興でオブリガートをつけて連弾していたことがわかります。
Z:では私がデュボワ夫人役で。
K:私がショパン役。
Z:まずはひとりで弾いてみます。
♪演奏♪
Z:ではもう一度弾いてみます。君はショパンのように演奏してね。
♪演奏♪
Merci!!
この後は以前に紹介したとおりです。
音大のピアノ科卒のポップシンガーPauline(20歳)が「ロベルト&クララ・シューマンにちなんで一言と演奏を」というお題をカツァに出題。カツァは「ロベルトとクララ・シューマンは夫婦であり、偉大なピアニスト&素晴らしい作曲家でした。そしてなんといっても二人の愛情物語は有名です。では演奏しましょう。」みたいな感じで2人をイメージした即興演奏がはじまります。演奏後に「この演奏はPaulineのために!」という一言も添えてます。
これも以前に紹介したウェストサイドストーリーのテーマによる即興です。
で、最後はみんなで即興。
とれびあーん
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