早くも気持ちは2010年の来日公演ですが、それはさておき、実は2010年のカツァリスはいろいろやってくれます・・・。
① ショパンピアノ協奏曲第2番を嫌々ですが、弾きます!
日本でも本当に嫌そうに話してましたが、なぜか弾かなければいけなくなったそうです。6月25日オーストラリアのブリズベンで現地のオーケストラと、ショパンのコンチェルトに初挑戦です。
あの嫌そうな顔からすれば、とても日本で弾いてくれそうにはありませんが、おそらく現地放送局ABCがインターネット放送をやってくれるはずですので、我々も聞けるとは思います。
同時に演奏されるのは、同じくショパンの「クラコヴィアク」というコンチェルトの小品みたいなやつです。
ちなみに、1番か2番か知りませんが、ショパンコンチェルトの1台ピアノバージョンのトランスクリプションがあるらしく、それはちょっと面白いんだと、まんざらでもない様子でしたが、日本で弾くなんてことはあるでしょうか・・・。
② ルチア・アリベルティと競演
ちょっとおもしろいコンサートです。7月3日にフィンランドのサヴォンリンナということろで開催されるオペラフェスティバルでの、あのベテランソプラノ歌手、ルチア・アリベルティのリサイタルでカツァリスが伴奏を務めるようです。ルチア・アリベルティといえば、ご存知、90年代に大活躍したベルカントオペラのプリマですが、もちろんまだまだ現役です。伴奏のうまいカツァリスと、モノホンの大オペラプリマドンナの競演、なかなか興味深いです。アリアの合間に、以前に弾いたオペラのトランスクリプションとか弾くのではないだろうか、などと考えると、かなり興味が湧きます! しかし、フィンランドは遠い・・・。
③ で、ショパンは何弾くのよ!?
もちろん日本公演でショパンの何を弾くかはお楽しみですが、来年2月にドイツで行われるリサイタルで発表になっているプログラムが、結構「いい線」いってるのではないかと思います。
発表されている曲目は、
ショパン「春」「アレグレット&マズール」(これらは、ソニークラシカルから発売されたショパン前奏曲集の中に収録されています)。それから、「雨だれ」に、「ワルツ」「ポロネーズ」「ノクターン」「マズルカ」は何とは書かれていませんが、新しいレパートリーではないでしょうね。ポロネーズは最近弾いていませんが。あと、「幻想即興曲」でショパンは終り。
そのあとがカツァリスらしい選曲。
リストの「春」(これはショパンの歌曲春のトランスクリプションらしい)、他にリストはチャルダシュと、孤独の中の神の祝福。
それから、シューマンになって、「ショパンのノクターンの主題による変奏曲」(そんな曲があるらしい)、と「アラベスク」
最後が、ゴッドシャルクになって、「カプリース」と「バンジョー」
つまり、今回のヒュテンブレナープロみたいな、カツァリスらしい、「繋がり重視」ってことですかね。ショパンとリストを同じ歌曲の「春」でつないで、シューマンはショパンのノクターンでつないで、最後のゴッドシャルクは、彼が良く言う「ショパンが認めた唯一の同時代の作曲家」みたいな強引な繋がりでしょうか・・・。
ま、こうやって、ああだこうだ推測するのも楽しいもんです。。。
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