Concert : 2001年来日公演データ

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2001年11月 バッハ、ショパン、シューベルト、ワーグナー。すごすぎる。
11月3日 神奈川県立音楽堂(A)

(Aプロ ショパン)
葬送行進曲 / 前奏曲17番「雨だれ」/ 幻想即興曲Op66 / 子守歌Op57
ワルツOp34-2 / ポロネーズOp26-1 / ポロネーズOp40-1「軍隊」
マズルカOp33-4 / ノクターンOp9-2 / ノクターン嬰ハ短調遺作
ソナタ第2番より葬送行進曲
ソナタ第3番

(Bプロ バッハ)
プレリュード第1番/フランス組曲第2番 / ピアノ協奏曲第3番よりアダージョ
オルガン協奏曲BWV593より第一楽章
わが心は明るく / 主よ、人の望みの喜びよ / シチリアーナ
G線上のアリア(カツァリス編曲) / 前奏曲WBV855A
トッカータとフーガ(カツァリス編曲)
シューベルト:ピアノ小品第2番
シューベルトリスト:セレナーデ / 水車屋と小川 / アヴェ・マリア
リスト:孤独のなかにおける神の祝福
ワーグナーリスト:イゾルデ愛の死

11月4日 豊橋 小坂井町フロイデンホール(A)
11月10日 神戸新聞松方ホール(B)
11月14日 紀尾井ホール(B)
 
(Aプロ)
 1999年に引き続きショパンプロ。相変わらず、幻想即興曲ではおっと思わせるカツァリス独特の内声処理。まわりで「あんなの楽譜に無いよねー」と声がしていたが、これがカツァリス。ノクターン2曲で前半を締め、アンコールはどうするのかと思ったら、このころ設立した自身のレーベルPIANO21からの2曲。でもこの2曲が一番良かった。彼の良さはやはりアンコールピースで一番生きる。この後しばらくアンコール最後の曲はアディオスが恒例に。
(Bプロ)
久しぶりに編曲ものカツァリスの本領発揮。すごかった。バッハのトッカータはまさにオルガンの音。そして後半のシューベルトは思い切りロマンティック、まさにいまでも使われるキャッチフレーズ「鍵盤の魔術師」。特にトッカータとフーガ本人お気に入りの彼の代名詞になりそうな曲。こんなプログラムで圧倒しておいて、最後にまたアディオスなんて、出来すぎ感満載のプログラム。紀尾井ホール公演が珍しかった。
しかし、不幸な出来事により、この年の来日公演を最後に長年コンビを組んでいた盟友・石井宏氏と袂を分かつことになり、またPIANO21の設立などもあり、次回来日は2004年と少し間が空く。

来日公演パンフレット・チラシ