カテゴリー: CD情報

PIANO21新譜情報 : ピアノ レアリティーズVol.2 発売!

昨年来日時に話していた、ピアノレアリティーズVol.2 のフランス音楽編が発売されます。例のアメデ・メローという作曲家のエチュードがどんなエチュードよりも難しいというシロモノらしく、期待大です。
例の2008年の西宮でのアンコールで弾いたフランス音楽メドレー即興も無事に著作権者の許可が下りたらしく収録されています。
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ここのところ日本で一番最初に発売されるので嬉しい限りですな。
ちなみにこの後、ピアノレアリティーズはVol.3としてロシア音楽が予定されており、ハチャトリアンのスパルタカス音楽のアダージョとか、剣の舞の2編曲バージョン、2台のピアノのための組曲のソロトランスクリプションバージョン、なんかが録音済みです。

例によって、HMVでは12月10日発売予定ですが、タワーレコードでは12月31日と遅いです。。。

HMV http://www.hmv.co.jp/product/detail/4250644

タワー http://tower.jp/item/3021918/Piano-Rarities-Vol-2—French-Composers
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PIANO21新譜情報 : ショパンライブ集 日本で発売!

ちょっと前にお知らせした、ショパンライブ集ですが、もう日本に入ってくるようです。
当分ないだろうと思ってたら。。。最近は日本に入ってくるのが早くて楽です。

HMVでは11月20日発売となってますが、タワーレコードでは12月20日発売・・・。
まあ、HMVの入荷が遅れるのはデフォなので、その中間くらいかもね(笑)

しかし、しらない間に、HMVのポイント制度がなくなっていて、PONTAポイントに代わっていたのがショック・・・。

「カツァリス・プレイズ・ショパン~ライヴ録音集」

http://www.hmv.co.jp/product/detail/4243105

http://tower.jp/item/3015314/Katsaris-Plays-Chopin—Live-Recordings
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PIANO21新譜情報 : ショパンライブ集 とうとう革命エチュードを録音!

来日公演も終わって、すぐに来年の話もでていて、ちょっと情報をまとめなければ・・・と思っていたのですが、ちょっとビッグニュースが公式で発表されたので、これを先に。

PIANO21から新譜が出ます。タイトルは「カツァリス・プレイズ・ショパン ライブレコーディング」というもので、ショパンのライブ音源を集めたものが主です。
もちろんこれまでにPIANO21からはカーネギーホールライブも出ているので、それと重なるものもあるでしょうが、なんといっても一部スタジオ録音した、新レパートリーがいくつか入っていること!

そのひとつが、なんと革命エチュードです。

これまで、テルデック、SONY時代とショパンをレコーディングしてきたカツァリスがまったく手を付けていなかったエチュードのそれも「いかにも弾きそうにない」革命をやってくれました。

このアルバムのコンセプトはおそらく、昨年カツァリスと有志であつまったパーティーのときにカツァリスが話していたときのことを実現したんだと思います。そのときカツァリスは、ショパンの名曲集のアルバムを作りたい、ついては、どの曲が日本で人気あるのか教えてくれと言いだし、ノクターンではこれ? ワルツではこれ? ポロネーズでは? と聞きながらみなにアンケートを取ったということがありました。その中でエチュードは? といったときに満場一致だったのがこの革命!

はたして、実現したわけですが、やはり革命だけでなく、エチュードは全曲録音してくれるのが一番なんだが・・・。

あと他にもスタジオ録音として、別れの曲もあり、これは「ショパンを弾く」の模範演奏としてLD・VHSでしかリリースされていませんでした。
その他、既存レパートリーでも、どこのライブが収録されているのか興味ありますね。
さて実際のリリースがいつになるか不明ですが、楽しみに待ちましょう(以前から発表はするもののリリースまで半年以上かかったケースもあるので・・・)

収録予定曲などはこちら

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今回のジャケ写はウケ狙いなしね。。。

さて、来日公演のまとめをしたり、来年の公演の情報をアップしたりしなければ・・・。
出来るだけ早くまた更新します。
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PIANO21新譜情報:アーカイブシリーズ シューベルト

さて、リストイヤーの今年、来日記念盤として、PIANO21新譜は何がでるかとおもっていたら、なんとシューベルトでした(笑)
もしかしたら、本人がインタビューなどで答えているようにロ短調ソナタなどのリストアーカイブ集も出るかもしれませんが、また来日中のスピードリリースになるのかも・・・。

さて、意外にもこのアーカイブシリーズでシューベルトははじめてですが、音源として使うならこれだろうなと思っていたものズバリ、でした。1993年オーストリアのフェルトキルヒ音楽祭のライブです。

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《収録曲》
シューベルト:
ピアノ小品 第1番 変ホ短調 D.946-1
ピアノ小品 第2番 変ホ長調 D.946-2
《レントラー組曲》 ~
 16のレントラー D.366より 第1番、第2番、第3番、第4番、第5番、第13番、第10番
 12のレントラー D.790より 第10番、第8番、第7番、第11番、第3番、第4番
 12のドイツ舞曲 D.420より 第1番、第3番、第4番
 16のレントラー D.366より 第1番
3つの歌曲(リスト編曲) ~セレナード、水車職人と小川、アヴェ・マリア
ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960
カツァリス:チャイコフスキーとワーグナーの主題による即興曲
マルチェッロ(J.S.バッハ&カツァリス編):アダージョ
(1993年7月3日 フェルトキルヒ音楽院での演奏会)

これはかつてNHKFMでも放送されたし、曲目も珍しいものはありませんが、CDとしての意外な聞きどころはいくつかあります。

1.シューベルトリストの歌曲「セレナーデ」「アヴェマリア」の初CD

とても意外ですが、彼の十八番のレパートリー、シューベルトリストの歌曲「セレナーデ」 「アヴェマリア」とも正式なCDのリリースはありませんでした。これまで数えきれないくらい弾いてきたこの曲のCDがないのはなんとも不思議だったのですが、ようやく今回ライブですが発売されるというわけです。(エテルナハのDVDには収録されていましたが)
ちなみに80年代までは、「ます」も弾いていたのですが、90年代に入ると弾くのを止めてしまいました。あれが収録されれば一番の聞きどころになったのに。。。音源はエテルハナのライブがあるのですがね・・・。

2.例の即興演奏の初CD化

これまた演奏会ではよく披露する即興演奏の、とくに頻度の多い「白鳥の湖」「タンホイザー」のメロディーを使った演奏が収録されています。即興演奏自体はテルデックの「アンコール集」に1曲収録されているものの、なじみのないメロを使ったもので、やはりカツァリスのおなじみのアンコールピースとしての即興演奏の収録はこれが事実上初ですね。これはこの演奏会でもアンコールで演奏されたものですが、NHKFMでは放送されませんでした。
即興演奏だけのCDを作ってもおもしろいんじゃないだろうか・・。「ノンストップ・カツァリス」とかいうタイトルで1時間弾きまくる、みたいなね(笑)

3.ベーゼンドルファー弾いてる

これまた珍しく、この演奏会ではベーゼンドルファーを弾いているようです。ベーゼンドルファーを選んで弾くということはほとんどないので、このピアノしかなかったんだろうか・・・?

というわけで、いつも驚きのあるアーカイヴシリーズですが、今回もそれなりに聞きどころのあるCDです。
発売は8月のようですが、またいつものように遅れたりするでしょう。

HMVではこちらでどうぞ。
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PIANO21新譜情報:ライブイン上海2007 ラテンアメリカプロ

本人の予告通り、2007年の上海ライブのDVDが出ましたが、いやはやなんとも(笑)
このDVDのおすすめポイントは、とにかく本人のナレーションによる曲目解説なんです!

live in Shanghai 2007 DVD

収録:2007年10月2日上海

演奏曲目:

1st Part
パブロ・チャベス・アギラール(ペルー): 6つのインカの前奏曲より1,2,3,4番
アグスティン・バリオス=マンゴレ(パラグアイ): 悲しみのショーロ(K.ペンソン編曲)
ヴィラ=ロボス(ブラジル):ブラジル風バッハ 第4番より「コラール」、「アリア」、ショーロス第5番「ブラジルの魂」
エルネスト・ナザレ:オデオン、情熱的なくちづけ、7日9日(独立記念日)、がんばれカヴァキーニョ

2nd Part
イグナチオ・セルヴァンテス(キューバ):ソレダート(孤独)、さよならキューバ
ジナステラ(アルゼンチン):アルゼンチン舞曲集op.2-2 メランコリックな娘の踊り
ピアソラ(アルゼンチン):ラ・ミスマ・ペナ、アイ短調のミロンガ、グアルディア・ヌエバ、バチンの少年、天使のミロンガ
ヘラルド・ロドリゲス(ウルグアイ):ラ・クンパルシータ(カツァリス編)
エルネスト・エロルドゥイ(メキシコ): 熱帯
アルベルト・フラチェッバ:ダンツァ・クリオーヤ
マニュエル・M・ポンス:第一番間奏曲
R.M.カンポス:ピアノのためのメキシコ民謡から6曲
ホセ・アントニオ・ゴメス:変奏曲(カツァリス編)
(アンコール)
シューマン:アラベスク
ショパン:ワルツNo.7

曲目については2008年の来日公演でも半分以上披露されているものだし、なによりDVDではカツァリスが解説しているのでそちらを聞いてもらうとして省きます(笑)

このDVD、不思議な構成となっていまして、まず最初に言語を選ぶ画面が出てきます。
(しかし、この顔おもろい・・・)
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日本語は韓国語とともに選べるようになっています。一番上は英語、フランス語、中国語ですが、これは舞台上でのナレーションそのままです。英語に続いてフランス語をカツァリスがしゃべり、続いて中国語の通訳が入るというものです。
その他の言語を選んだ場合、舞台上のナレーション中に、カツァリスがそれぞれの言語でナレーションをかぶせます。ただし韓国語だけはカツァリスではありません。日本語を含めてそのほかの言語はすべてカツァリス自身のナレーションです。

このカツァリスの日本語ナレーション、はっきりいってすごい!! ただ曲の解説を棒読みしているようなものでなく、もう活弁士のように、おちょくるように語ったり、唸ったり、大活躍! ほとんど完璧に日本語も聞き取れるし、ほんとにこの人耳がいいんだろうなと感心。(たまに日本語わかってるんじゃないかと思うことも多いし)

こんな調子なので、演奏のことを言っても仕方ないが、やはり一番の聞きどころは、有名なロドリゲスのラ・クンパルシータですかね。この曲、2008年の来日公演でも演奏予定でしたが、本人いわく「難しいから」演奏されなかった曲ですが、好き勝手やってくれてます。(本人のフリー編曲なのに難しすぎて弾きたくないというのもどうかと思うが(笑))この曲はこの上海とフズムくらいでしか弾いてないと思いますので貴重!

そんなわけで、なかなか面白いDVDなのですが、案の定、画質、音質は前に発売された2005年上海ライブと大差なく、TV収録の延長。とくに音質は音に広がりがなく、ちょっとストレスたまるのですが、まあ良しとしましょう。

さて、いつものように日本に入ってくるのはまったく未定です。すぐに手に入れたい方は、下記のドイツの通販サイトでどうぞ。ここは英語が使えますのでオーダー方法は難しくありません。ただし、高いです。今回は、送料込で39ユーロかかりました。他のFNACやアマゾンでもまだ取扱いはありません。

>http://www.jpc.de/jpcng/classic/detail/-/art/Cyprien-Katsaris-Shanghai/hnum/4969762
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カツァリス PIANO21これからの発売情報

えー、久しぶりのネタ更新です。
先日のカツァリスを囲んでのオフ会の時に、カツァリス自身にこれからのPIANO21での新譜発売情報を語ってもらいましたので、ここで紹介します。もちろん世界中のどこでもオープンになっていない情報です。

◎ モーツァルトピアノ協奏曲 Vol.7 / Vol.8
これはすでに発売準備中らしいです。発売には資金を出してくれるスポンサーが必要らしく、Vol.7はフランス人の女性、Vol.8は日本人の男性が資金提供してくれたらしく、発売間近のようです。もちろん、私が出したのではありませんwww Vol.7/8の内容はわかりません・・・。ちなみに、Vol.13まであるそうです。(とっとと全集出せばいいのにね。。。)

◎ピアノ・ラリティーズVo.2/Vol.3

すでに録音済みですが、スポンサー待ちらしいです。Vol.2はフランス人の作曲家の珍しい作品ばかり集めたものにする予定で、もしも著作権がクリアできれば、2年前に西宮のアンコールでやった、フランス映画音楽即興メドレーを収録したいとのことでした。ワンフレーズだけ使ってる場合でも全部の権利者の許可を取らなければいけないらしく、結構大変なようです。
あとは、誰も知らないフランス人作曲家のエチュードを5曲弾いてるらしいですが、それがむちゃくちゃ難しい、とショパンやリストやゴドフスキーなどのいろんなエチュードがあるけど、それよりもはるかに難しかったと言ってました。どんな曲なんでしょう・・・。
Vol.3はロシア人作曲家で、茅ヶ崎のインタビューでも語っていた通り、ハチャトリアンのスパルタカス音楽のアダージョとか、剣の舞の2編曲バージョン(シフラバージョンではないらしい)。あと2台のピアノのための組曲のソロトランスクリプションバージョン。これがどんなに難しいか実演つきで解説してくれましたwww。

◎エリザベートコンクールライブ
カツァリスが入賞したエリザベートコンクールのライブ録音の発売許可を得たといってました。これはフィナーレのラフマニノフコンチェルト3番は、グラモフォンからLPで発売されていて、実質のカツァリスのデビュー盤なのですが、それをPIANO21で再発するということですね。あとは、ソロで弾いた、ショパンのポロネーズ第5番と、コンクールのためにベルギーの作曲家が作った新曲も収録されるようです。

◎上海ライブ2007のDVD
これも発売間近のようですが、例のオールラテンアメリカプログラムでやった2007年の上海ライブの映像です。これはかなり演奏曲目になじみがまったくなく厳しいですが、なんとカツァリス自身による日本語を含む13か国語の解説が聞きものでしょう!

最後に、「スポンサーさえいれば、ショパンのノクターン全曲もエチュード全曲も録音するよー」と、妙に期待させるようなコメントで締めくくってくれたカツァリスでした。
(いや、絶対そんな金あったらラリティーズVol.10まで作ってしまうだろ!と心の中で突っ込み・・・)
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PIANO21新譜情報:4バージョンのショパンピアノ協奏曲第2番

注目の新譜の詳細が分かりました。

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ショパンピアノ協奏曲 The 4 Versions

① ピアノとオーケストラ(通常のコンチェルトバージョン)
  クイーンズランド交響楽団との共演
  (2010年6月25日ブリズベンでのライブ)

② ピアノソロバージョン
  ショパンオリジナル
  スタジオ録音

③ ピアノと弦楽五重奏バージョン
  David Lively編曲
  ハイデルベルク交響楽団クインテット
  スタジオ録音(世界初録音)

④ ピアノ2台バージョン
  ショパン・エキエル・カミンスキ・フォンタナ編曲
  カツァリス自身の演奏による多重録音
  スタジオ録音(世界初録音)

と、まあ、やりたい放題なのですが・・・。

まず、①の通常のコンチェルトバージョン。試運転のように突如としてクイーンズランド交響楽団という、申し訳ないけどマイナーで下手なオケとおそらく生涯唯一この曲を演奏した時のライブです。そういう意味で貴重。なかなか ABC Classic FM で放送されないのでおかしいと思っていたら、こういうわけだったのか・・・。
そして、実はカツァリスがこの4バージョンのCDを作るといったのが、この①のライブから帰ってきてすぐの7月だったそうで、思いつきも甚だしい限りですな・・。

そして、②は言わずと知れた今年の来日公演のメイン曲。なかなかの仕上がりだとおもいます。本当にショパンのオリジナル通りに弾いているかどうか、ナショナルエディションの楽譜を持っている人は比べてみてください。。。

で、ここからカツァリスワールド全開。③はいわゆる室内楽バージョンなのだが、弦楽五重奏をバックにし、しかもその編曲者が David Lively という人。どうもこの人、アメリカのピアニストのようで、第二のマシューキャメロンか? しかし、ピアニストが弦楽部分をアレンジ?と不思議に思うのだが、自分で弾くために編曲したのかな。1番のコンチェルトの動画がようつべにありました。 

ちなみにこの人、なかなかのナイスミドルで、カラヤンにちょっと似てるじゃありませんか?

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そして、最後がカツァリスの多重録音による2台ピアノバージョン。この編曲は、いろいろ組み合わせてるみたいで、Tuttiの部分をショパンで(?)、第1楽章伴奏はエキエル&カミンスキのナショナルエディションバージョン、第2・3楽章はフォンタナバージョンだそう。Tutti部分がショパンというのがちょっと??

さて、この4バージョン、カツァリス自身は、ショパン自身の筆によるものという意味で、ソロバージョンを重視してるみたいです。スタジオ録音だし、期待できますな。

それから、おもしろいのは、この4バージョン、弾いてるピアノも4つ全部違います。コンチェルトでは、スタインウェイ、ソロバージョンでは、なんと珍しくベーゼンドルファー、クインテットバージョンでは、ヤマハCF3、2台バージョンでは、シュタイングレーバー、という具合です。この聞き比べも面白いのでは? 

久々に期待できる1枚ですね。売れるといいな。それより来日記念盤として間に合うのか???
(ちなみに、クインテットバージョンは先週録音してるらしい・・やっぱ無理かな?)
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通販CDショップ「アリアCD」さんが、PIANO21の特集をしてくれました!

なかなかどこで手に入れていいか悩ましいところがあるPIANO21のCDですが、今回、通販CDショップの「アリアCD」さんが、PIANO21の特集ページを作ってくれました。オーダーしていただければ、すぐに輸入元に発注してくれるそうですので、まだ買ってないものがある人はどうぞ。1枚1990円はなかなか安いですよね。

当サイトも取り上げてくれたありがたいページです。
http://www.aria-cd.com/arianew/shopping.php?pg=52/52salepiano21

なお、現在、輸入元にも以下のものは在庫がないそうですので、少し時間がかかるかもしれません。
002 ラテンアメリカリサイタル(旧メキシカーノ)
004 ボルトキエヴィチ作品集
017 バッハリサイタル Vol.2 トランスクリプションズ
018 モーツァルト・トランスクリプションズ  
024 フレンチ・ミュージック(アーカイブシリーズ)

そういえば、上海ライブのDVDの感想も書いてなかったので、近いうちに書きます。。。
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PIANO21発売情報:ヴィヤージュVol.1とライブイン上海DVD

いつになるかわからないと言ってた、新譜2つが日本に輸入されて、HMVから発売されるようです。
ヴォヤージュは、以前に紹介した、ヨーロッパ各国の珍しい音楽を集めたCDです。ライブイン上海のDVDは、You Tubeでアップされているものと同じです。しかもヨーロッパからの輸入ですので、たぶんPAL盤だと思うのだが。だとすると、ふつうの日本のTVでは見ることができません。PCでは見ることができます。
以前にカーネギーホールライブが発売された時も、パッケージにはNTSCと書かれていながら、実は中身はPAL盤だったという前科あり・・・。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/3809818
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3809819

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けど、HMVではこの前発売になったはずのモーツァルト協奏曲集のVol.6もまだ入ってきてないで、延期延期らしいですけどね。
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PIANO21新譜情報: Voyage(旅人) Vol.1 ヨーロッパ編 追加情報

さんざん迷った挙句、やはり、「日本で一番早くカツァリスの新譜を手に入れる」という使命を果たすため、フランスから取り寄せました。今回も送料込みで4,900円ほどかかってしまいました・・・。4,900円あれば、HMVでどれだけ廉価版BOXCDが買えることやら・・・。

さて、内容ですが、まず曲目を以下の通り補足しておきます。きっちり解説を読んでないので印象だけ。

(スイス)
リスト:「旅のアルバム」第2巻「アルプスの旋律的な花」からアレグロ・パストラーレ

(ドイツ)
R.シュトラウス: さびしい泉のほとり(「5つの情緒ある風景 Op.9」から)

(オーストリア)
J.シュトラウス2世: 美しき青きドナウ (シュッツ編曲)
やはりこれは、2008来日公演でやったシュッツ編曲でした。スタジオ録音。

(ハンガリー)
ブラームス: ハンガリー舞曲より第1番
カツァリス: ハンガリー舞曲11番のテーマによる即興曲
11番の即興曲は、やはり、2008年11月1日の西宮ライブでした。うーむ、あれは、意図した即興演奏だったのか??

(チェコ)
ドボルザーク:スラブ舞曲 Op72-2 (カツァリス編)
これも2008来日公演でやったやつですが、スタジオ録音で、なかなかいい出来です。

(ポーランド)
アルバート・ハリス(1911-1974): ワルシャワの歌
2006年のポーランドでのライブ。この曲は1944年戦時中に作曲されたポーランドの民族歌謡(?)みたいなもので、曲を弾き始めると笑い声が起きるので、結構有名な曲らしい。。。なかなかきれいな曲。

(ウクライナ)
フェリックス・ペティレク (1832-1951): 24のウクライナ民謡から
うーん、なんともいえない・・。ちょっと暗い行進曲調・・・。

(エストニア)
ヘイノ・エッレル(1887-1970): エストニアの主題による13の小品よりNo.1/No.7/祖国の旋律
1998年のエストニアでのライブ。弾く前のカツァリスのアナウンスが収録されていて、エストニアの音楽を弾きますと前置きし、「ハイノ、エレ」といった瞬間にざわめくので、聴衆は知ってるみたい。タイトルは読めないと言いながら弾くカツァリス。「祖国の旋律」は、2007年にスタジオ録音されたものだが、同じ作曲家でエストニアではめちゃポピュラーな曲らしい。(National Melodyになったと解説には書いてある・・・)

(フィンランド)
シベリウス:フィンランディア
イルマリ・ハンニカイネン(1892-1955):(Kappaleita Lapsille Op. 21からNo.8 / ピアノのための5つの小品 Op.20から「ドビュッシーのシルエット」
フィンランディアは2003年のヘルシンキでのライブ。シベリウス自身のピアノ版をベースにカツァリスがいつものように手を入れたバージョン。実はこれ隠し録り音源だが。ハンニカイネンは2004年のライブ。またまた会場で観客にアナウンスして観客が沸くのでやはり有名なのかな。2曲弾いてるが、1曲目の曲名がいまいちわからない。どちらも美しい曲だけど。

(アイスランド)
ヨン・レイフス (1899-1968): アイスランド舞曲集Op.11から第4番
とくに感想なし。

(イングランド)
ジャン・ラトゥール(1766-1840): ルール・ブリタニア
やっぱりあのBBCプロムスのときに歌うやつとメロディーは同じだが??

(オランダ)
ユリウス・レントヘン(1855-1932): 六つの古いオランダの舞曲から羊飼い
これもとくに感想なし。

(スペイン)
アルベニス(ゴドフスキー編曲): タンゴ
1988年の名古屋ライブの音源だった・・・。

(イタリア)
アルフレッド・ジャエル(1832-1882): ラ・トラヴィアータのテーマによる華麗なカプリース(?)
この人、イタリアの有名なピアニストだったらしい。しかも、夫婦で。大作曲家と交流もあったらしい。確かに曲は19世紀のオペラパラフレーズって感じ。

(ギリシャ)
カラマチィアノス(コンスタンティニディス編曲)
これはよくわからんが、舞曲らしい。。。

(キプロス)
ニコラス・エコノム(1953-1993): 自由の歌
エコノムっちゅうのは、やはりアルゲリッチとデュオしたりしたピアニストで、年齢もカツァリスとさほど変わらないけど、若くして自動車事故で死んでしまったらしい。この曲は16歳のときに書いた曲とのこと。でもラヴェルのパヴァーヌとそっくりなんですが・・・。

そんなわけで全体としたら、悪くないアルバムだと思いますよ。
このヨーロッパ編になぜフランスが入ってないのかといえば、どうもあの2008年の西宮でのアンコール曲を入れたかったのだが著作権がクリアできなかったと邪推。

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