Article:レコード芸術

レコード芸術
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レコード芸術 新譜月評
 国内で最も権威あるクラシック音楽雑誌といえば、もちろんこの「レコード芸術」だが、とにかくカツァリスのLP/CDについては当初から手厳しかった。カツァリスの日本でのレコードデビューは1983年だが、まだまだこのころは巨匠も現役で、「ベートーヴェン弾き」「モーツァルト弾き」をピアニストカーストの上位に位置付けていた時代。そこへ、たまたま「リスト弾き」としてマイナーレーベルからデビューしたカツァリスは、それでまず格下扱い。その後、ベートーヴェン、シューマン、シューベルトなどドイツ・オーストリーものが発売されても酷評。いまや名盤誉れ高いショパンのバラスケ集もまったく評価されず、テルデック時代のカツァリスはとにかくボロクソ書かれている。これは当時の器楽曲の月評担当だった故・岩井宏之氏と故・武田明倫氏との相性がとにかく悪かったためだが、いまから思えば、当時の基準からいうと(もっといえば、いまですら)、究極の異端ピアニストであるカツァリスがバリバリの保守系批評家から絶賛されるはずも無く、そのおかげで、ワタクシなどは大いに中二病を拗らせて憤慨し、いまにいたるまでのファンになってしまったのだが・・・。その反面、カツァリスのテルデック時代に数少ないが推薦マークがついたものは協奏曲で、これは協奏曲の月評担当である故・宇野功芳氏がかなりカツァリスを推してくれていたことが要因。
 その後、1990年代に入ると、少しカツァリスに追い風が発生。まず、天敵である(笑) 岩井氏が器楽曲の月評担当から室内楽担当になり、代わりに器楽曲担当になった濱田慈郎氏との相性が良く、好意的な批評が続く。(スペイン音楽の権威である濱田大先生は大学時代にスペイン音楽の講義も聴講させていただき感謝)。もちろんソニークラシカル時代のCDの出来がよいというのももちろんだが。
 そして、2000年代に入るとPIANO21時代になるのだが、ここでレコード芸術特有の問題があり、すべてのCDが月評に載らなくなってしまう。これはいまの時代とそぐわないと思うのだが、レコード芸術は原則国内盤の批評をメインとしており、海外輸入盤は毎月の月評対象ではない。では、PIANO21のような国内レコード会社が国内プレスしないものは、どうなるかというと、輸入盤をそのまま販売しているだけではもちろん対象外。代理店で日本語帯を付けててもたぶん対象外。日本語帯と日本語解説をつけてはじめて「国内盤」として、月評対象になる模様。これだけCDショップや通販で当たり前のように輸入盤が簡単に手に入る時代にそれはどうよ、と思うが、そうでもしないととんでもない数だろうし、国内レコード会社からの広告料で成り立っているであろう雑誌としては仕方ないか? そのせいもあって、PIANO21がはじめて月評に登場したのは2004年の7月で、すでに10枚近く発売されていたが、前のものは月評対象になっておらず、その後もときどき載るくらいになっており、PIANO21で月評で批評されたものは、およそ50枚ほど発売されているうちわずか16枚だけとなっている。では、そのPIANO21のCDの批評はどうか、実はここで奇跡が起きるのである!(笑) あの天敵、岩井氏が!!! 詳しくは下記にて。
 

 
 


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