2009年来日公演プログラムへのカツァリスのメッセージ

びっくりの「ヒュッテンブレナー・プロ」ですが、カツァリスのメッセージをいただきました。

私は2009年10月の日本のツアーのためのプログラムを想像しながら音楽的なリサーチをしました。
そして前回の日本ツアーで皆さんから多くリクエストをいただいた(日本での通称)ベト7を演奏することを考えてプログラムを考えました。
ベートーヴェンの交響曲第7番の第2楽章のようなとても有名な曲とその関連する曲から成り立つとても素晴らしいプログラムです。
タイトルは「ウィーンのコネクション」か「ウィーンの友情」がいいと思います。
ベートーヴェンは1797-1798の間に 「悲愴」を完成させました。そして、そのベートーヴェンが
亡くなる1週間前にたった1度だけ会うことができたシューベルトは1797年に生まれました。
アンセルメ・ヒュッテンブレンナーはベートーヴェンとシューベルトの両方の友人で、彼は二人の死を見守り
二人のための追悼曲を作りました。
ヒュッテンブレンナーの主題はシューベルトによって13の変奏曲にされ、その主題はヒュッテンブレンナーの弦楽四重奏曲第1番作品3の第3楽章でした。
驚くべきことは、このヒュッテンブレンナーの主題は ベト7の第2楽章を思い出させる曲なのです。
ヒュッテンブレンナーはその作品の中で最も興味深い作品としてシューベルトの最も有名な歌曲「魔王」をワルツに書き上げました。その6つの変奏曲はまさにシューベルトを思わせるものです。
最後にシューベルトは「未完成」のオリジナル譜面をヒュッテンブレンナーに託したのでした。
ヒュッテンブレンナーは1965年12月にウィーンで初演を行うために ヨハン・ヘルベックにこのオリジナル楽譜を渡したのです。
同時にヒュッテンブレンナーは「未完成」をピアノデュオにアレンジをしています。
私は今回のプログラムにこのデュオの曲をソロで演奏するようにアレンジしたものをくわえました。
すべてを暗譜できるかというと 少し難しいこともあるのではあるが、ベト7もどの編曲を演奏しようかと考えているところです。

ということで、未完成はどうもカツァリスの改編のようですね。。ベト7はリスト編曲でないものを弾こうとしているようですが、これはカツァリスが昨年言ってた事ですが、どうも彼はリスト編曲をいま弾くのはテルデックに気兼ねするらしいのです。そんなことはどうでもいいと思うのですが、これをPIANO21で発売しようとすると申し訳ないと思うようです。で、結局去年話したときもその問題は解決していないので、やはり本当に弾くのかどうか不安です。。

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