謹賀新年 : 1984年のシプリアン・カツァリス

謹賀新年。
皆様あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

本年は2014年ですが、ちょうど30年前の1984年のカツァリスはどんなものを弾いていたでしょうか。

1984年といえば、初来日の前年で、すでにベートーヴェン交響曲を何枚かテルデックからリリース済みで若手注目株の個性派ピアニストという感じでした。コンサートでも田園などを弾いていた時期です。英雄はこの翌年1985年から弾きはじめます。

田園ではありませんが、これは1984年3月27日にギリシャで行われたコンサートのプログラムです。

1984concert.jpg

1984concert2.jpg クリックするとアップで見られます

で、30年前のプログラムなのですが、ほとんど変わってませんね(笑)

前半のシューベルトソナタD960、グリーグ抒情小曲集はまったくいまでも同じ。

後半のシューベルトリストはいまは3曲しか弾きませんが当時はこの5曲をセットで弾いてました。
特に、鱒はなかなかおもしろいので弾かなくなったのは残念です。

ショパンの3曲もおなじみ。

コンサートの最後の曲は、なんと、ファリャの火祭りの踊り。
これ、実はカツァリスのレパートリーではあります。このころはコンサートプログラムだったのか。
日本公演でももちろん披露したことはないかと。

この火祭りの踊りは、2003年にラジオフランスの公開録音があったときにフィナーレで披露していて、封印しているレパートリーというわけではないのですが、なぜあまり弾かないのか? 謎ですね。
ちなみにこの公開録音は素晴らしい音質で残っているため、いつでもCDでリリースできるはずなのですが、それもされていません。これも謎です。

そんなわけで、カツァリスも変わっているようで変わってませんが、
今年も、よろしくお願いいたします。

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